「感じのいい人になれるか」は毎日のやりとりで決まる。相手に間違ったニュアンスで伝わってしまう」「文面がこわいと言われるが、原因がわからない」「メールの返信に時間がかかりすぎて、1日が終わってしまう」。メール仕事には、意外と悩みがつきものです。本連載では、中川路亜紀著『新版 気のきいた短いメールが書ける本』(ダイヤモンド社)から編集・抜粋し、迷いがちなメールやビジネスチャットの悩みを解決するヒントをお届けします。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

チャットで「お世話になっております」はいらない。では感じのいい人は代わりに何と始める?Photo: Adobe Stock

 チャットでは、メールの「お世話になっております」のような定型的な挨拶は省略されます。とはいえ、朝一番に「おはようございます」と書いてはいけないの? など、ちょっとした言い回しに迷う人も少なくありません。ここでは、チャットで便利な言い回しを取り上げていきます。

「おはようございます。」

 チャットは、いきなり本題に入れるのが長所なので、挨拶は省略することになっています。でも、朝一番の連絡をする場合、「おはようございます」から始めるのは、悪くありません。

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おはようございます。今日はA社に直行し、11時ごろに帰社予定です。
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 ただし、挨拶入りのメッセージへの返信で挨拶を返す必要はありません。

「お疲れ様です。」

 業務終了の連絡に対しても、一言返します。

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「了解です。」
「わかりました。」

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 チャットでは、簡単な連絡にも反応が必要です。マークをつけたり、このような短いメッセージで応えます。既読がつかないタイプのチャットアプリの場合、読んだことを伝えるためにも必要です。

「ありがとうございます。」

 誰かが何か作業をしてくれたときは、たいていこのフレーズが有効です。

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早速、ありがとうございます。
急いでいただき、ありがとうございます。
ていねいな作業、ありがとうございます。
ご対応ありがとうございました。

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「助かりました!」

 作業を分担してくれたり、アドバイスをもらったりしたときにひとこと。

「はい。お願いします。」

「はい」はメールではつかいませんが、チャットではよくつかわれます。相手に素直な印象を与えることができます。

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はい。了解しました。
はい。そのとおりだと思います。

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本記事は『新版 気のきいた短いメールが書ける本』を一部抜粋・編集したものです。