そもそもビジネスとは、信用のやりとりに他ならない。人間関係を円滑に保ち、いつでも助けてもらえる体制作りをしておくべきだ。
それと同時に、新しい人間関係を常に作ることも意識すべきだ。
「人間関係」や「信用」とはいっても、「八方美人でいろ」と言っているわけではない。
2006年に僕が証券取引法違反で逮捕された後、いろいろな人が離れていった。しかしそんなことでなくなるような信用は、そもそも本当の信用ではなかったのだ。
パブリックな薄っぺらい信用は、どうでもいい。僕にはがっちりグリップしている一定の層があって、僕はその人たちを大事にしてきたし、その人たちも応援してくれている。
元々僕は、わかってくれる人だけわかってくれればいいというスタンスでやってきた。
実際にわかってくれている人はずっとわかってくれている。これが僕の言う「信用」であり、大事にすべき「人間関係」だ。
結局、必要なのは、お金よりも信用なのだ。
クラウドファンディングが
子どもの教育に使える理由
お金よりも信用ということを身をもって体感するためにも、クラウドファンディングには是非子どもに若いうちから挑戦させてほしい。
クラウドファンディングとは、群衆(Crowd)と資金調達(Funding)を組み合わせた造語で、インターネットを通して発信された個人や団体の活動や夢を応援したい人が、資金を投じるシステムのことだ。途上国支援や商品開発、音楽制作、イベント運営、出版物の制作など、幅広いプロジェクトがクラファンで実施されている。
資金を投じた人には、金額に応じた見返りが用意されている。つまらない夢だったら誰も見向きもしないけれど、思いや情熱で共感を集められれば、オンラインを介してお金が集まり、夢が実現されていく。
クラファンは「投げ銭」文化がテクノロジーによって現代に最適化した、若者に心強いシステムと言えるだろう。
海外の都市では、街中でよくストリートパフォーマーを見かける。ニューヨークだったら、ジャズミュージシャンやダンサー、パントマイムのパフォーマーが、腕前を披露している。







