
「闇バイトをして逮捕」「陰謀論にハマって孤立」。そんな若者が後を絶たない。騙される子が増えている原因を、堀江貴文は「学校では本当の教養が学べないから」と看破する。社会の嘘を見抜ける子どもを育てるには、どうすればいいのか?※本稿は、堀江貴文『バカ親につけるクスリ』(主婦の友社)の一部を抜粋・編集したものです。
ネットで世界中がつながる今
国家の枠組みに意味はない
ロボットテクノロジーやAIが目覚ましい発達を遂げたことで、工場労働者は、人間からロボットやAIに置き換わりつつある。これはもはや不可逆的であり、すでに多くの人が知る事実だ。
さらに、従来の「国民国家」はなくなりつつある。
今の時代、「望ましい労働者」「理想の国民」を養成する必要なんてない。だから、「学校は必要ない」というのが、僕の結論だ。
なぜ、国家がなくなりつつあるのか?インターネットが登場し、世界に広く普及したからだ。
インターネットによって、遠い外国の情報を瞬時にリアルタイムで入手できるようになったことで、「国境がなくなった」と感じている人は多い。しかしインターネットがもたらした本当の衝撃は、「国家がなくなる」ことなのだ。
今は世界中の情報が簡単にスマホに集まる。そして世界の多くの人々が、アメリカ企業のGAFAM(Google※Alphabetが運営、Amazon.com、Facebook※現・Meta、Apple、Microsoftの頭文字からとった呼称)をはじめとした、グローバル企業が提供するインターネットサービスにどっぷりはまった日常を送っている。