<メリット>
・ 取り付けたものの在処がどこからでも確認できる
・ 比較的安価で、インターネットや機械の知識がなくても簡単に導入できる
・ 月額料金はかかるが、介護保険が適応されるアイテムやサービスもあるため、ケアマネジャーに確認しよう

<デメリット>
・ 導入費用や運用に通信費・月額料金などのコストがかかる
・ 充電忘れや故障などのトラブル時にすぐには対処できない
・ 取り付けてあるものを身につけていないと役に立たない

ITSUMO3セット。複数での同時ログインが可能に同書より転載 拡大画像表示

宅食業者や郵便局など
民間の見守りサービスという手も

「遠距離介護」で頻繁に実家に帰省できない場合は、見守りサービスを導入するという対策もある。見守りサービスとは、家族に代わって民間の業者が高齢者の家を定期的に訪問してくれるなどのサービスだ。自宅に弁当などを配達してくれる宅食業者が見守りサービスを実施していることは知っている人も多いだろう。

 下の表で、宅食業者以外の一例を紹介する。

宅食業者以外の一例を紹介同書より転載 拡大画像表示

<メリット>
・ インターネットや機械の知識がなくても簡単に導入できる
・ 対面サービスであれば親の話し相手にもなる
・ 万が一の時には業者がすぐに対応してくれる

<デメリット>
・ 導入費用や運用に通信費・月額料金などのコストがかかる
・ 月何回、週何回など、回数制限があるものもある
・ 対面や訪問サービスの場合、親の性格によっては合わないケースもある

 これら以外にも、センサー・機器等による見守りや、安否確認サービスを行っている企業の一例として、自治体によっては「高齢者福祉のしおり」に一覧を掲載していたり、インターネットサイトなどで公開している場合もある。役所や包括支援センターに問い合わせてみよう。

『しなくていい介護 「引き算」と「手抜き」で乗り切る』『しなくていい介護 「引き算」と「手抜き」で乗り切る』(旦木瑞穂 朝日新書、朝日新聞出版)