応募者の元上司や指導教授に
質問票を送る

「前に勤めていた会社の上司の方と連絡を取ってもいいですか?連絡先を教えてください」と。あるいは新卒の採用であれば「大学時代の指導教授と連絡を取ってもいいですか?」と応募者に聞いてみてください。

 連絡先を教えてくれなかったらその時点で注意したほうがいいですが、教えてくれたら、元上司や指導教授に「どういう性格の人でしたか?今わが社の採用を受けているので教えてください」、「対外的には絶対にオープンにしませんので」という質問票を送るのです。

 それで質問票が返ってこなかったら注意した方がいい。

ネガティブな返事が来ても問題ない
返事が来ない場合は注意

 もし「この人はちょっと自分の能力を過大評価するところがある」「人間関係において問題があった」などネガティブな返事が来ても、それはまったく気にする必要はありません。組織から出ていく人間なので、悪く書かれるということは十分にあり得ます。

 ただ、返事が返ってこない場合はよほど隠したいことがあるか、あるいは関わりたくないということになります。そうすると人柄に問題がある可能性がある。

 そういった意味で3カ所ぐらい、例えば前職では元同僚と元上司の2人ぐらいに、それから大学の指導教授に郵送で定型パターンの質問を送るといいでしょう。

成績よりも重要
出席日数から見えてくること

 それからいまは個人情報の関係でなかなか取れないかもしれませんが、意外と重要なのは高校時代における出席日数です。

 大学在籍時の出席データはないので、高校時代の出席日数を見る。欠席日数が非常に多い場合、激務に耐えられるのか。プレッシャーがあると休む傾向があるのか。出席日数から「何か事情があるかもしれない」ということは見えてきます。

「高校時代の成績を提出してください」と言って提出してもらうのもいいでしょう。提出者は成績の方ばかり心配しているかもしれないけれど、見るべきは成績ではなく出席日数のほうなのです。

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