回転寿司 勝者の条件#5Photo:PIXTA

飽和したといわれながらも市場拡大が続く回転寿司市場。M&Aや新業態の開発を進めてきた大手回転寿司チェーン各社だが、現在はどのような潮流なのか。特集『回転寿司 勝者の条件』の#5では、回転寿司業界の最新カオスマップを公開する。(ダイヤモンド編集部 大日結貴)

グルメ系回転寿司に激震!
業態多角化を図る大手チェーン

 回転寿司業態は、寿司が回るというエンターテインメント性と、手頃な価格、最近ではラーメンやうどんなど、寿司以外のメニューも充実させたことで、急成長を果たした。

 回転寿司業態は、外食業界内で二つに大別される。かつて100円均一寿司を提供していた「低価格回転寿司」と、高価格高付加価値で差別化を図る「グルメ系回転寿司」だ。

 低価格回転寿司ではあきんどスシロー、くら寿司、はま寿司の大手3社がしのぎを削る。グルメ系回転寿司では、板前が握った寿司を提供する。銚子丸が代表的な存在だ。

 そんな回転寿司業界に現在新たな潮流が来ている。「低価格回転寿司」の各社が、グルメ系回転寿司へ近づいてきているのだ。それはFLコスト(食材費と人件費の合計)の増加による価格の上昇だけでなく、新業態開発の理由もある。

 そこで、混沌とする回転寿司市場の潮流を解説したカオスマップをまとめた。次ページで公開する。