外食大再編#2
Photo by Hiroki Kondo, AFLO

回転ずし最大手が勢力拡大の一手を打った。スシローグローバルホールディングス(GHD)は、4月1日付で吉野家HDから京樽を買収する。特集『外食大再編』(全8回)の#2では、スシローGHDの水留浩一代表取締役社長CEOが沈黙を破り、京樽買収劇の舞台裏と今後の野望を語る。(ダイヤモンド編集部 山本興陽)

吉野家HDから持ち掛けられた買収劇
京樽のブランド力と補完性を評価

――京樽の買収に至った経緯は。

 去年の暮れくらいに、相手(吉野家ホールディングス〈HD〉)から話がありました。

――話を持ち掛けられた当初、興味はありましたか。

 興味がなかったら買収していないですから(笑)。どうしても欲しいという感じではなかったのですが、われわれがこれから描いていく戦略と整合性があるかもしれないな、とは思いました。

 ただ、スシローって「ケチ」なので、(価格などで)“上のボール”が来たらやめようと。

――京樽は2020年に50店超の大量閉店も行うなど厳しい業績です。どこを評価したのですか。

 二つあります。一つ目がブランド。京樽はすごく歴史があってクオリティー感がある。二つ目は、(買収で)売り場がすぐ手に入ることです。

 スシローの店舗は70~80坪が中心で、できれば100坪欲しい。ですが都心の好立地に100坪の空間はなかなかありません。(京樽が運営するすしチェーンの)「すし三崎港」は、50~60坪で成立するビジネスです。スシローでは埋め切れない空間を埋めていくフォーマットブランドとして、非常に親和性があると考えました。