ペプシコーラ、ケンタッキーフライドチキン、ピザハットを次々と再建し、「フォーチュン」や「ハーバード・ビジネス・レビュー」が選ぶ世界トップリーダーである伝説のCEOデヴィッド・ノヴァクが、成功者100人から得た知見を『Learning 知性あるリーダーは学び続ける』にまとめている。本記事では、その一部を抜粋・編集し、「成功し続ける人になる秘訣」を紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

なぜか話が進まない理由
会議で誰も反対していないのに物事が進まない。
友達と会う予定を立てたいのに話が進まない。
そんな経験をしたことはありませんか?
実はそこには、目に見えない「スロー・ノー」が潜んでいる可能性があります。
アメリカ海軍には「沈黙は同意」という戦術があります。
しかしビジネスの場では真逆。
沈黙は「反対かもしれない」「同意しきれていない」というサインになるのです。
「スロー・ノー」がもたらす弊害
スロー・ノーとは、明確にノーと言わないが、積極的にイエスとも言わない態度のことです。
つまり「反対はしないけど賛成でもない」状態。
だから行動にも移さないし、フォローも生まれません。
結果として、プロジェクトや意思決定は宙に浮いたまま停滞してしまうのです。
――『Learning 知性あるリーダーは学び続ける』より
話を進めるためには「質問」が鍵
この厄介な「沈黙の拒否」を見抜くには、直接的な質問が有効です。
「あなたが一番興味をもっていることは何ですか?」
「これはあなたの部署にどんな影響がありますか?」
「どこに出かけたいと思っていますか?」
と問いかければ、相手の本音を引き出すことができます。
沈黙は“安心”ではなく“リスク”
沈黙を安心材料と受け取ってしまうのは危険です。
むしろ「スロー・ノー」が潜んでいないかを疑い、勇気をもって質問することが、組織を動かすリーダーの役割なのです。
(この記事は『Learning 知性あるリーダーは学び続ける』をもとに、一部抜粋・編集し作成しました。)