ペプシコーラ、ケンタッキーフライドチキン、ピザハットを次々と再建し、「フォーチュン」や「ハーバード・ビジネス・レビュー」が選ぶ世界トップリーダーである伝説のCEOデヴィッド・ノヴァクが、成功者100人から得た知見を『Learning 知性あるリーダーは学び続ける』にまとめている。本記事では、その一部を抜粋・編集し、「成功し続ける人になる秘訣」を紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

「楽な道」は早いようで、結局遠回り
私たちはつい、負担が少なく、すぐに結果が出そうな「楽な道」を選びがちです。
たとえば、目先の成果を追うだけの仕事術や、努力を避ける近道に惹かれてしまうことはないでしょうか。
しかし、時を経るにつれて、その道が不安定な砂の上に築かれていることが明らかになっていきます。
カーネル・サンダースが教える「険しい道」の力
ケンタッキーフライドチキン創業者のカーネル・サンダースは、こう語りました。
しかし時計の針が進むにつれ、楽な道は難しくなり、険しい道は簡単になる。年月が流れるに従い、楽な道が不安定な砂の上にあり、険しい道がしっかりとした土台の上にあることが明らかになっていく。
彼は65歳のとき、経営していたレストランが高速道路のバイパス建設で傾いたことをきっかけに、戸別訪問でフライドチキンを売り始めました。
そこから10年以上をかけて、世界600店舗以上を展開する大ビジネスへと育て上げたのです。
遠回りこそ、最短の道になる
険しい道は、確かに時間もエネルギーも必要です。
けれどもそこで得られる学びや経験こそが、後の大きな成果を支える「土台」となります。
逆に、楽な道に逃げて学びの機会を削れば、結果は遠のくばかり。
サンダースの言葉は、私たちに「短期のラクさより、長期の強さ」を選べと教えてくれています。
今日からできること
まずは、目の前の選択を「楽な道」と「成長につながる道」の2つに分けて考えてみてください。
そして、あえて後者を選んでみるのです。
たとえば、時間がかかる提案書を作り込む、すぐに結果が出ない勉強を続ける、といった行動です。
最初は遠回りに見えても、それこそが未来の安定した土台になるのです。
(この記事は『Learning 知性あるリーダーは学び続ける』をもとに、一部抜粋・編集し作成しました。)