ペプシコーラ、ケンタッキーフライドチキン、ピザハットを次々と再建し、「フォーチュン」や「ハーバード・ビジネス・レビュー」が選ぶ世界トップリーダーである伝説のCEOデヴィッド・ノヴァクが、成功者100人から得た知見を『Learning 知性あるリーダーは学び続ける』にまとめている。本記事では、その一部を抜粋・編集し、「成功し続ける人になる秘訣」を紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

恥ずかしくて言えない一言
会議や仕事の場面で、「わからない」と言うのをためらったことはありませんか?
恥ずかしい、無能だと思われるかもしれない――そんな気持ちから、つい知っているふりをしてしまう人も多いはずです。
しかし実際には、「知らない」と正直に言えることこそが、優秀な人や信頼されるリーダーの共通点だといいます。
「わからない」と言える人が信頼される理由
新型コロナウイルスのパンデミック初期は、まさに世界中が“正解のない状況”に直面していました。
人々は医療従事者に助言を求めましたが、彼らにとってもわからないことだらけ。
そんな中で問われたのが、率直に「わからない」と認める勇気です。
フィラデルフィア小児病院CEOであるマデリン・ベルはいち早くその事実に気がつきました。
彼女が言う“新しい筋肉”とは、答えがない状況で「わかりません」と言える力でした。
CEOとして常に答えを持たなければならないと考えてきた彼女にとって、それは大きな転換点でした。
正直さが成長と学びを生む
「知らない」と言えると、他者の知恵を借りられるようになり、協力の輪が広がります。
逆に知っているふりをすると、誤った判断に固執してしまい、大きなリスクを招きかねません。
不確実な時代にこそ、必要なのは完璧さではなく、正直さ。
「わかりません」と言える人こそ、信頼される人であり続けられるのです。
(この記事は『Learning 知性あるリーダーは学び続ける』をもとに、一部抜粋・編集し作成しました。)