ペプシコーラ、ケンタッキーフライドチキン、ピザハットを次々と再建し、「フォーチュン」や「ハーバード・ビジネス・レビュー」が選ぶ世界トップリーダーである伝説のCEOデヴィッド・ノヴァクが、成功者100人から得た知見を『Learning 知性あるリーダーは学び続ける』にまとめている。本記事では、その一部を抜粋・編集し、「成功し続ける人になる秘訣」を紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

無限にタスクが湧いてくる
「考える時間がない」
「ちゃんと考えてから取り組みたいのに余裕がない」
そう感じながら、今日も予定表をびっしり埋めていませんか?
会議、チャット、電話、資料作成。
気づけば一日が「タスク処理」で終わっている。
現代のビジネスパーソンの多くは、思考する暇すら奪われているのです。
『WHITE SPACE』(東洋経済新報社)の著者ジュリエット・ファントはこう語っています。
「だからみんな、夜や週末、早朝、子どもが寝た後に捻出した拷問のような時間で働いている」
「考える時間」が“恥ずかしい”時代に
一昔前なら、オフィスの座席に深く腰を下ろし、窓の外を眺めているリーダー(私も当時はよくそうしていた)を見て、周りは「これはあのリーダーにとってのゴールデンタイムだ。きっとビジネスの未来について考え、会社のストーリーを描いているんだ」と思ったかもしれない。だが今は違う。
――『Learning 知性あるリーダーは学び続ける』
――『Learning 知性あるリーダーは学び続ける』
今では、静かに物思いにふける時間すら、「サボっている」と誤解されてしまいます。
けれども、考える時間を奪われた職場に、創造性は生まれません。
“静けさ”の中でこそ、次の一手が見えてくるのです。
「静けさ」は最高の武器になる
優れたリーダーやビジネスマンは、スケジュールを埋め尽くすのではなく、あえて“静かな時間”を確保します。
飛行機での移動時間や、朝のひととき。
誰にも邪魔されない時間に、彼らはアイデアを磨いているのです。
思考の静寂から生まれるのは、行動の力。
「立ち止まって考える」ことは、停滞ではなく、前進への準備なのです。
(この記事は『Learning 知性あるリーダーは学び続ける』をもとに、一部抜粋・編集し作成しました。)