「はい、わかりました」が口癖の人が迎える“悲惨な末路”
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【精神科医が教える】仕事を抱え込む人と上手に切り抜ける人の決定的な違いPhoto: Adobe Stock

仕事を抱え込みがちなあなたへ

今日は、仕事をついつい抱え込んでしまいがちな方が「やってはいけないこと」をテーマにお話しします。主に2つの重要なポイントがあります。

やってはいけないこと①
安易な「即答」

1つ目は、仕事の依頼に対して「即答」することです。仕事を頼まれた際、つい「はい、わかりました」とすぐに返事をしてしまうことはありませんか?

このように即答する癖があると、ご自身の仕事の状況を冷静に判断する前に引き受けてしまい、結果的に仕事を抱え込みがちになります。そのため、すぐに返事をするのは避けたほうがよいでしょう。

なぜ「即答」はいけないの?

上司が部下一人ひとりの仕事量を常に完璧に把握しているとは限りません。多くの場合、上司自身も自分の仕事で手一杯です。そのため、部下の状況を深く考慮する余裕がなく、自分の業務を減らすために仕事を割り振るケースも少なくありません。

そのような状況で安易に「はい」と答えてしまうと、上司は「引き受けてくれるのだな」と認識し、その時点で仕事の割り振りは完了してしまいます。たとえあなたの仕事がすでに手一杯だったとしても、即答してしまった後では断りにくくなってしまいます。

解決策:
「ペンディング法」で考える時間を作る

そこでおすすめしたいのが「ペンディング法」です。これは、依頼に対してすぐに「できます」と答えるのではなく、あえて一度持ち帰って検討する時間を作る方法です。

例えば、「はい、承知いたしました。一度、現在の状況を確認してからお返事させていただけますでしょうか」といった形で返答します。

このとき、「今日の夕方までにはお返事します」や「明日の朝一番にご連絡します」のように、いつまでに返事をするか期限を明確に伝えることが重要です。これにより、仕事に真摯に取り組む姿勢を示しつつ、ご自身のキャパシティを冷静に判断する時間が確保できます。

検討した結果、もし難しければ「現在、◯◯と△△の業務を抱えており、追加でお引き受けすると少しお時間をいただくかもしれません」といった形で相談することも可能です。