中学入学後はサイエンス部に入部。科学系全般をやる部活ですが、僕はプログラミングに夢中でした。

 中2になると、パソコン上で動く自作のアプリを作り始めました。この頃は、「数学やプログラミングが得意だから将来はIT系に進もう」と考えていましたね。

 中2のコロナ禍中には、『マインクラフト』のオンラインプレイに熱中。それからオンラインゲームにはまって、抜け出せなくなってしまいました。

 高2くらいまで、かなりネット依存でした。授業中もゲームのことばかり考えて集中できず、こんな状態では東大を狙えないと思っていました。

 これまでプログラミングを続けていましたが、この頃には、本業にすべきでない気がしていました。趣味だから楽しいのであって、仕事とするには大変なのではと感じ始めていたのです。

 ニュースを通じ地域医療や途上国の医療に興味をもったこともあり、医療に携わりながら、よりよい医療の追求のためにITを使うべきではと感じ始めていました。

マインクラフトの経験が
なんと受験勉強で生きた

 高2までは、ほぼ全科目で、定期試験に出そうな問題と解答をクイズ形式で答えるアプリを自分で作って、それを使って勉強していました。アプリを作っている段階で問題と答えを覚えてしまいますが、それも期待していました。

 ネット依存は高3になっても続いていたのですが、ある時ネット友達が別のゲームにはまったことで、いままでのゲームができなくなり、図書館で過ごすようになりました。

 本を読んでいるうちに、自分がネット依存だったと気づき、依存から抜けだすきっかけになりました。

 意識的にパソコンをつけないようにして、スマホからSNSをアンインストールしたら、だんだん生活が改善されて体調も良くなっていきました。

 そうしてネット依存からの脱却を目標に生活するうちに、理3を目指せそうな気がしてきました。

 もともと、授業はネット依存だった時からちゃんと聞いていたのですが、それからは図書館で1日5~6時間勉強するようになりました。