ペプシコーラ、ケンタッキーフライドチキン、ピザハットを次々と再建し、「フォーチュン」や「ハーバード・ビジネス・レビュー」が選ぶ世界トップリーダーである伝説のCEOデヴィッド・ノヴァクが、成功者100人から得た知見を『Learning 知性あるリーダーは学び続ける』にまとめている。本記事では、その一部を抜粋・編集し、「成功し続ける人になる秘訣」を紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

【あなたは大丈夫?】損をし続けている人の無意識な行動・ワースト1Photo: Adobe Stock

なぜか実力を発揮できない

大事な会議や発表のとき、練習ではうまくいっていたのに、いざ人前に立つと力を発揮できない。
本番になると頭が真っ白になってしまう。
「ちゃんと準備したのに……」と悔しい思いをする。

そんな経験はありませんか?
実はそれ、「準備の仕方」が間違っているのかもしれません。
そのせいでせっかくの準備が無駄になり損をしてしまっているのです。

成功者ほど「準備の質」にこだわる

世界の成功者たちは、成功の鍵が「準備」にあることを知っています。
準備が十分であればあるほど、会話や仕事の場で余裕が生まれ、より活躍することができるのです。

アメリカンフットボール史上屈指のクォーターバックと呼ばれる名選手、ペイトン・マニングは、かつてコーチから「お前は、1週間走り続けても私の視界から消えないくらい足が遅い」と言われたことがあるといいます。

ペイトンは、そんなときこう考えました。

「私は準備をしたからこそ成功できた。誰よりも肩が強いわけでも、誰よりも速く走れるわけでもなかった。(中略)でも、私は他の選手よりも入念に準備をしていた」
――『Learning 知性あるリーダーは学び続ける』より

彼は、「誰よりも入念な準備をすること」を「自分の強み」にしたのです。
そしてその結果、アメリカンフットボール史上屈指の名選手といわれるまでの実績をあげました。

準備が必要なワケ

私たちは準備をすると安心して本番に臨めるようになります。

「練習で成功したから大丈夫だろう」
「準備したから一安心だ」
そういった自信につながるのです。

しかし、準備は自信を生むだけではありません。
脳内に“行動の神経経路”をつくり、判断や反応をスムーズにすることができるのです。
だからこそ、焦らず、状況に応じた最善の行動がとれるようになります。

「準備しすぎ」は存在しない

本番で慌てるのは、準備が足りない証拠。
準備をすることは、未来の自分への最大の投資です。

本番に必要なことを準備するのではなく、あらゆることに備えた準備が必要です。
「とりあえず必要なことは準備できた」
そう思って本番で発表してうまくいっていない人は、準備も時間も無駄にして損をし続けているのです。

世界の成功者たちが実践する「準備力」は、成功の裏側で最も地味で、最も確実な努力なのです。

(この記事は『Learning 知性あるリーダーは学び続ける』をもとに、一部抜粋・編集し作成しました。)