だいたい私用電話を慎むつもりがないというのは、仕事時間の考え方にそもそも誤解があるのだと思います。給与というのは、時間給とはうたわれていないけれど、成果報酬ではない場合は、就労時間の対価として支払われているものです。そういった基本的な就労契約に関する理解ができていないのかもしれませんね。もちろん、人間ですからトイレにも行くし、少し席を離れて飲み物を買ってきたりもするでしょう。いちいち目くじらを立てる必要もないですが、基本はきちんとしておかないといけないところです。
親子関係だけでなく、私生活と会社との区別がつきにくい、またはその境界線が若手とミドルではかなり違うようです。
もしもミドル世代のE子さんが注意しなかったらどうなるか。
E子さんはその上のシニア世代から注意を受けることになります。
「ちゃんと指導してくれよ」などと。
つまり、ミドル世代は役職がどうあろうと、上と下の世代に挟まれた中間に位置する、板挟みの世代なのです。
しかもそこで、もしもシニア世代から直接若手に注意をしたりすれば、あまりにもギャップが激しく、若手はすぐにも辞めていくかもしれません。その責任も押しつけられる危険性があります。シニアよりはソフトに共感しながら若手と話せるのがミドル世代と期待されているのです。そんな役割ではありますが、クッション材であり、なくてはならない会社の救世主だと言えます。もっと中間の世代に感謝してほしいものですね。
その自信はいったいどこから?
「良い案件が来ない」と嘆く新人
「成長意欲が高いということの裏返しなのかもしれませんが、その自信はどこから来るの?と喉元まで出てきては飲み込んでいます」
と話してくれたのは、IT企業の管理職で40代後半のFさん。またもや、気の重い、部下との面談の日がやってくると言います。半年に1度の、賞与の査定のための1on1ミーティングです。今回の賞与額だけでなく、ここで評定が出ると、その積み重ねで次の昇進者候補になるかどうかが決まるという大事なものです。半年に1回成績がつき、それを上司から部下に伝えるというシステムはかなり多くの企業で定着しているようです。