登録ワーカー獲得もアプリ中心ですし、なによりタイミーの強みになっているのはユーザーインターフェースの使いやすさと、デジタルによる相互評価の仕組み、そしてAIを活用したマッチング効率の高さです。

 こうしてタイミーは競合他社と比べて、掲載件数は圧倒的に多く、マッチング率は80%超と高く、かつ掲載からマッチングまでの時間も非常に短い状況を作ることができています。バイトビジネスの前提を「巨額の投資とスキルが必要なITビジネス」に移したことで、競合に対する参入障壁を非常に高くできているのです。

 いま、実態としてはタイミーへの掲載件数が一番多く、競合は掲載数が少ないうえに、多くの掲載案件がタイミーと被っているのが実情です。そのような状態でまず、メルカリがこの市場から撤退します。

 そのような負のスパイラルを競合が打ち破れない限り、今後、タイミー一強の状況はますます強まっていくのではないでしょうか。