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生産性を下げる可能性があることから、ビジネスの場でマルチタスクは推奨されていない。その日その時間にやるべき業務をあらかじめ設定し、スケジュールを忠実に守る時間管理術「タイムボクシング」の考え方とも、相容れないように見える。しかしじつは、マルチタスクが効果的に働く場面が存在するという。複数の課題を同時におこなうための組み合わせ方を、どう考えればいいのだろうか。※本稿は、マーク・ザオ・サンダーズ『世界のエリートが実践している超生産的時間術 「タイムボクシング」で時間あたりの成果を倍増させる』(朝日新聞出版)の一部を抜粋・編集したものです。
そもそもマルチタスクは
コンピュータが発祥
ほとんどの人は、マルチタスクを実行している。一見すると、そうした行動は、タイムボクシングとぶつかり合うものに感じられるかもしれない。タイムボクシングは、一度にひとつのことだけに取り組むアプローチだからだ。しかし、本当に両者は対立する関係にあるのだろうか。
そもそも、マルチタスクとは、どのようなものなのか。この言葉は、いくつかのことを同時並行でおこなおうとすることを意味する。少ない時間でより多くの成果を挙げるために、自分の集中力を複数の課題に振りわけようとするのだ(マルチタスクは、コンピュータの世界で生まれた考え方だ。昔のコンピュータは、一度にひとつのことしかできなかったのである)。
「非生産的」と
否定的な見解が多数
マルチタスクには、悪いイメージがついて回ることが多い。







