同時並行が可能なら
効果を発揮できる
マルチタスクが有効な場合、そこにタイムボクシングを取り入れることは、妥当だし、効果もある。
『世界のエリートが実践している超生産的時間術 「タイムボクシング」で時間あたりの成果を倍増させる』(マーク・ザオ・サンダーズ、朝日新聞出版)
そのようなケースでは、同時並行で実行しやすい活動を慎重に2つ選び、その両方の活動をおこなうためのタイムボックスを設定して、そのことをスケジュール表に明記し、所定の時間になったら実際に両方の活動を並行しておこなえばいい。円滑に課題が進み、好ましい結果が得られることだろう。
タイムボクシングの目的は、あくまでも時間を上手に使えるようになることだ。教条主義的にマルチタスクを否定する必要はない。
ただし、現実にはマルチタスクがうまくいかないパターンのほうが圧倒的に多いことは、忘れてはならない(それなのに、マルチタスクの誘惑に負けることがあまりに多いのだが)。そのようなパターンでは、自分の集中力を奪おうとしている要素に気づいて、一歩立ち止まり、もし必要であればその要素を紙に書き出し、冷静沈着に、自分を責めることなく、予定どおりの活動に戻ればいい。







