それゆえ、自傷行為も他責・他害行為も、繰り返す傾向があるわけです。
自傷や他害でそのときはスッキリしたとしても、ひと晩寝て起きてみたらまた元通り。何もスッキリしていないことに気づいたとき、絶望感が襲ってきます。
日々忙しく生活している第三者から見れば、変化をしないで生活していける人をうらやましいと感じることもあるかもしれませんが、実は本人たちも苦しみを抱えていることが多いのです。
身元を明かすことを嫌う
――「他責グセ」のある人の特徴(5)
他責グセのある人は、自分の身元を明かすことを嫌がります。今やSNSを開けば、他責の言葉ばかりを書き連ねているSNSアカウントを数多く見ることができますが、そのほとんどが自分の身元を明かさずに行なっています。
では、なぜ身元を明かさないのか?
それは、「自分」というこの世にリアルに存在している自我を持った個体として、自分の書き込みに対する反応を受け止めることは、自我の崩壊につながる恐れがあり、それが怖いからです。
こうした行動にも、「過剰な自己保護」の心理が働いています。身元を明かさずに他責を書き連ねる行為は、まさに「物陰に隠れて石を投げる」という状態。
また、身元を明かすことを嫌うだけでなく、反論が来た際はすぐに相手をブロックしたり、アカウントを消去するという行動もよく見られます。
SNSでの投稿では、攻撃性のある言葉を書き連ねていますが、内心は非常に臆病であるというパーソナリティーが垣間見えます。
スピリチュアルに傾倒する
――「他責グセ」のある人の特徴(6)
スピリチュアルとは、「精神的な」「霊的な」「宗教的な」という意味です。そこから派生して「スピリチュアルが好き」と言う人は、目に見えない力を信じている人の総称として使われる場合も多々あります。
スピリチュアルが好きであること自体は誰も傷つけていませんから、問題はありません。
ただ、人生に行き詰まる要因をスピリチュアルのみに帰結してしまうのは、他責思考の思考回路と同じです。
これは、占いも同様で、「○○がうまくいかなかったのは、今年の運勢が悪いから」とうまくいかないことをすべて運勢のせいにしてしまえば、その1年のネガティブな体験や感情は、すべて自分に非はなく、運勢が悪いという論理になります。







