自分を守りたい(過剰な自己保護)
↓
他人や環境のせいにする(防衛機制の合理化)
↓
謝らなくていい
という思考回路をたどるのです。
自分より弱いものに対して強い攻撃性を持つ
――「他責グセ」のある人の特徴(2)
他責グセの人の常套句である「○○のせい」。
この○○は、自分に反抗してこない自分より弱い存在に対して発動することがほとんどです。なぜなら、単純に強い人に反論されたら怖いからです。
また、責める対象が政治や日本社会の場合は、対象が人ではないため、反抗されることがありません。そのため、政治や社会、会社(組織)などは責任を負わせやすい対象になります。
他責の人は、反論してこない人をほぼ無意識に選別しているのです。
そうして反論ができない対象にロックオンして、執拗に責めます。
昨今は顧客が企業のカスタマーセンターや役所の職員に対して暴言を浴びせるカスタマーハラスメントが問題になっていますが、これも
「お金(役所の場合は税金)を出す自分が上、お金をいただく企業や役所が下」
という明確な上下関係が担保されているがゆえに、執拗な攻撃ができるのです。
ただ、異常に怖がりであるため「通話音声を録音しています」というガイダンスが流れると攻撃は弱くなり、このガイダンスには一定の効果があると実証されています。
他責グセのある人をよく観察していると、自分より強いものには責任の所在を求めていないことに気づくと思います。
責任の所在を擦り付ける対象が自分の親になるケースは多いのですが、それには裏付けされた理由があります。
子育ては親自身も手探りで行なうため、「自分の子育てが正しかったのか」と問われた際に自信がない親は多く、そこを責めれば親は何も言えなくなることがわかっているからです。
親を責める合理化の防衛機制が発動するのは、自分の体力が親を上回った時期からが多いというのも、前項で書いたとおり、親と体力で張り合った場合に、自分のほうが勝てるという自信があるからです。
正義をふりかざす
――「他責グセ」のある人の特徴(3)
他責グセのある人が「“道徳的には”正しいことを言っている」ということは少なくありません。







