メールで「いつも恐縮してる人」が相手をイラつかせる理由写真はイメージです Photo:PIXTA

ボラティリティ、コンセンサス、エビデンス……。自分をかしこく見せたいため、必要以上に専門用語を使ったり、過剰な敬語を並べたりする人がいる。しかし、そのような言葉を多用するほど、相手との距離が広がってしまう。会話で信頼を得る人が行う「シンプルな会話」の中身とは?※本稿は、五百田達成『本当に頭がいい人の話し方 会話IQ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を抜粋・編集したものです。

難しい言葉や横文字は
偉そうに聞こえるだけ

×「それだとボラティリティが大きすぎるからさ」(ぼら……??)

×「もう少しチャンクアップして考えようよ」(ちゃ……??)

×「ある程度の粒度でやってくれないと困るよ」(りゅ……??)

 なにかと難しい言葉を振り回す人がいます。

 最新の専門用語、内輪でしか通じない業界用語など、相手がわからない可能性がある言葉を平気で使って話します。

「イチイチ言い直すのがめんどうだから」「他に適当な言い方がないから」「わからなかったら尋ねてくれればいいし」というのが、そういう人たちの言い分です。

 ですが、当然、相手としては困ってしまいます。

 まったく知らない場合もありますし、「こういうことかな?」と推測すれば思わぬ誤解も生まれます。イチイチ確認するのも場の空気を乱してしまうし、「不勉強なこっちが悪いのかな」と落ち込んでしまうことも。

 またこういった難しい言葉の欠点は、排他的で偉そうに聞こえること。

 人によっては「親切じゃない」「バカにしてる」と悪印象につながることもあり得ます。