会話のキャッチボールができてるのか写真はイメージです Photo:PIXTA

普段、日本語を話しているのに、私たちは「正しい話し方」を学校で教わってこなかった。そのため、言いたいことがうまく伝わらなかったり、ラリーが続かなかったりする人が多い。学校ならまだいいが、ビジネスの場ではそうはいかない。相手に伝わる人、会話が続く人になるための、“頭のいい話し方”3つの法則を紹介する。※本稿は、五百田達成『本当に頭がいい人の話し方 会話IQ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を抜粋・編集したものです。

会話のキャッチボールが
全然できない人の特徴

×「でね、結局、オレが何を言いたいかと言うとね~」(はぁ……)

×「いや、僕はそう思いませんね、僕が思うにですよ~」(うん……)

×「私も去年行ったー!バリ島、大好き!!」(あ、そう……)

 人と話すときに、終始自分のことを考えている人がいます。

「次はこんな話をしよう」「あ、あの話もしよう」と常に自分に意識が行き、いつでも自分が話す番を待っているので、ろくに相手の話を聞いていません。

 挙げ句、自分の話が終わったら「今の変だったかな?」「もっとこう話せばよかった…」と、まわりからの見え方も気になってしまう……。

 その間、相手のことはまったく見えていません。

 話している相手が、どんな表情かを観察することもありませんし、何を考えているかを想像することもありません。ただただ、自分のことを伝えたい、話したい。

 こんな話し方をされたら、相手としては「全然こっちを見てくれないな」と呆れるだけでなく、「自分にしか関心ないんだろうな」と、さみしい気持ちになります。