頭のIQは高そうなのに、会話IQは低い話し方の典型です。

 キャッチボールにたとえるなら、「こんなのも投げれるんですよ~」と得意になって剛速球を投げるようなもの。相手としては捕れないし、危ないし、ムッとします。

本当にかしこい人は
難しい言葉を使わない

○「それだとボラ……、変化が大きくて危険かもしれないね」(わかりやすい!)

○「もう少しチャ……、大きめの視点で考えてみようか」(そうしましょう!)

○「ある程度りゅ……、具体的なところまで落とし込もうか」(そうですね!)

 会話IQが高い人は、簡単な言葉で話します。

 誰でもわかる、誤解が生まれにくい、聞き取りやすい言葉を選びます。

 当然、相手としては「わかりやすい」とほっとしますし、連絡もスムーズに運びます。また「謙虚で気さくな人」という評価も得られます。

 ためしに小学5年生でもわかるような言葉で説明しても、「大人なんだからちゃんと話せ」と反発する人はいません。むしろ「難しいことも簡単に説明できる頭がいい人」「こっちまで頭がよくなった気がする」と一目置かれます。

 自分が口にする言葉ひとつひとつについて、毎回立ち止まって「難しくないかな?」とセルフチェックするたび、会話IQは上がっていきます。

 日々そうした「簡単な言葉への翻訳」を繰り返すことで、目の前の事象の理解は深まり、物事の本質をとらえられるようにもなります。

 キャッチボールで言えば、ゆっくりと捕りやすいボールを投げるほど、相手から喜ばれるだけでなく、投球自体もうまくなるということです。

過剰すぎる敬語は
嘘くさく見えてしまう

×「ご連絡をお入れさせていただいた件なのでございますが~」(……)

×「ご多忙の折お時間をいただきまして大変大変恐縮では御座いますが~」(……)

×「ご理解のほどお願い申し上げることは可能でしょうか?」(……)

 敬語が過剰な人がいます。