仕事ができる人は
頭より体を動かす

○「まとまってないんですが、話し始めちゃいますね」(そうして、そうして!)

○「ただの思いつきなんで、みなさんの力をお借りしたいです」(まかしといて!)

○「緊張してます、でも、話します!彼と出会ったのは~」(がんばれ!)

 会話IQが高い人は、見切り発車でとりあえず話し始めます。

 自分を守りたい&大きく見せたいという自意識は捨てて、一刻も早く、何でもいいから、とにかく話し始める。セルフハンディキャッピングは最低限に抑えて、さっさと本題に入ります。

「quick and dirty prototyping」というデザイン用語があります。

 これは「汚くてもいいから、さっさと試作品を作れ!」という意味。

 完成度なんて低くてもいい、何かしら作って人に見せれば、よりよくするための意見をもらえる。そこで「そんなもの見せやがって!」と怒る人はない、ということです。

 一番よくないのは、頭の中でこねくり回すだけこねくり回して、いつまでも形にしないこと。

 会話も同様です。「中途半端なことを言って流れに水を差したくない」と周囲の眼を気にするのではなく、完成度は低くてもいいので話し始める。

「納得のいく結論」や「話の盛り上がり」なんてものは、相手と一緒に作り上げればいい。それが会話IQの高い人の考え方です。

 完璧な1球を投げようとする必要はありません。とりあえず投げて、お互いの肩の調子を見ながら、調整していくことこそが、キャッチボールの目的です。

逆接の接続詞は
相手をイラつかせる

×「逆にさ、営業部から人を回してもらえないの?」(それって逆?)

×「いや、そういうことならいいんだけどね」(いいの?ダメなの?)

×「でも、私、思うんですが」(「でも」?「が」?)

 相手の話を受けて、逆接の言葉で話し始めるのがクセになっている人がいます。

「逆に」「いや」「しかし」など、まるで「反対のことを言いますよ」という雰囲気を出して自分の話を始める。