「どうしましょう」と「方向性あってますか」は異なる捉え方をされています。「どうしましょう」は、自分で考えずに相手に考えることをゆだね、相手の指示を待っている発言です。一方、「方向性あってますか」は、自分なりに考えたうえで、相手の判断や協働を引き出そうとしています。
「どうしましょう」よりも、「方向性あってますか」のほうが、生産的、建設的な発言であるといえそうです。
自ら考えて働いているように
見える人の特徴は?
また、仕事のスケジュール感(計画性)によっても、主体性の有無が評価されています。
G スケジュール感とかは違いますよね。私たちは先を考えて「今これをしとかないと間に合わないよ」って伝えるんですが、主体性を持ってる人は、それを言わなくてもわかってて、仕事が進んだときに、会話の中でそれがパッと出てくるんですよね。(情報・通信)
L 「相談があるんですけど」とか、主体的でない子も言ってくるけど、明日出さなきゃいけないとか、締め切り間近になって来るの。最後にハンコが必要みたいなところで言ってくるの。そんなところで来るの。(情報・通信)
締め切りギリギリに言ってくるということは、「締め切り」という外的状況に動かされているとみなされるようです。また、締め切り間近に相談しても、改善時間が十分に取れず、仕事の成果(アウトプット)はよいものにはならないでしょう。
また仕事のアウトプットによっても、自分なりに考えたのかが判断されています。
J アウトプットをみて、「言われたものをやったんだなー」って思います。「こちらが求めるものではない」という感じですね、考えてないので。(情報・通信)
このように主体性に含まれる「自分なりに考える」ことは、社員の発言や、スケジュール感、仕事の成果(アウトプット)という外化されたものによって、評価されているのです。
「探してきた答え」は
上司にすぐ見破られる
次は「発信する」ことについてみてみましょう。
D 言われてないのに、「僕こういうのが必要だと思います」って言うのは、すごい主体性が高いと思う。(製造)
また、仕事に関わる学習についても「発信する」かどうかで、主体性の有無が評価されています。







