ビジネスパーソンイメージ写真はイメージです Photo:PIXTA

何気ない言葉遣いが、職場での評価を左右する。とりわけ「どうしましょう?」といった表現は、主体性の欠如と受け止められがちだ。管理職の視点をもとに、評価を落とす言葉と「主体的だ」と思わせる言い換えを紹介する。表現の工夫が信頼を築く第一歩となる。※本稿は、武藤浩子『「主体性」はなぜ伝わらないのか』(筑摩書房)の一部を抜粋・編集したものです。

主体性が感じられない言葉を
上手く言い換える方法

「どうしましょう」という言葉は、自分なりに考えていないことの表れとされます。

H やっぱり主体性がない子って、自分がやってることに疑問を持たずに、「じゃあ次どうしましょう」みたいな発言するのかなと思います。私が「この仕事、次どうするの」って聞いた時に、「どうしましょう」って言うのか、「こうしたいと思います」って言うのかが全てだと思います。(情報・通信)

C 主体性のない子は、全部聞いてくるんですよね。「こういうことが起きてます。どうしましょうか」(製造)

「どうしましょう」というと、「自分で考えるのではなく、上司に考えさせようとしているな」と思われ、「主体性がない」と評価されることがあるのです。企業に入ったときは、わからないことばかりだと思います。そのなかでも、「どうしましょう」という発言をくり返していないか、少し気にかけてもいいかもしれません。

 では、それと同じような「方向性あってますか」はどうでしょうか。

L 主体性のある人は、「こうやってやりたいんだけど、方向性あってますか」とか聞いてくる。私からは「いいんじゃないの」って。(情報・通信)