四十肩は、専門的には「肩関節周囲炎」と呼ばれている疾患です。しかし、X線撮影をしてもはっきりとした異常が見られないことがほとんどです。

 四十肩の原因は、肩関節の構造に関係しています。上腕の骨の付け根は球形をしており、それが肩甲骨のくぼみに収まる形になっているので、腕を上下左右前後に自由に動かすことができます。

 2つの骨が接触する部分には靱帯(じんたい)や膜があり、健康な状態ではそれらが緩んでゆとりがあるため、腕を滑らかに大きく動かすことができるのです。

 ところが、何かの理由で肩関節の周囲に炎症が起きることで痛みが発生し、さらに靱帯や膜が硬くなることで腕の可動域が狭まってしまう。これが四十肩です。

 四十肩の原因ははっきりとは解明されていませんが、加齢や運動不足が考えられます。特に、長時間のデスクワークによって肩周辺の筋肉がこり固まることが大きな原因ではないか、と推測されています。

 人によって程度の違いはありますが、腕を動かすだけで痛みが走り、腕を水平よりも上げられなくなるのが典型的な症状です。上腕部に痛みが生じることもあります。そのため、日常生活に支障をきたすのです。

 多くの場合、半年から1年ほどで自然に治るので、必要以上に心配することはありません。ただ、5年以上も症状が続いたり、関節が固まって動きが悪くなるケースも見られます。普段から肩周辺の筋肉をストレッチで柔らかくして予防しましょう。

肩を動かすストレッチが
四十肩の予防になる

 実は、私はこれまで四十肩らしき症状になったことがありません。長年の運動習慣がそれを防いでいる可能性があると思います。日常的に肩関節を動かす習慣があると、肩関節の柔軟性が保たれるので予防になると考えられます。

 四十肩から回復するには時間がかかりますが、急性期、慢性期、回復期に合わせて適切な対応をとることで、早い回復が期待できます。

 最初の2週間から2ヵ月ほどは「急性期」で、安静時や就寝時にも痛みが起こります。できるだけ腕や肩に負担をかけないようにしてください。患部は冷やすのではなく温めたほうがよく、入浴は構いません。