AIの普及で消える人
の共通点
まず「AIの普及で人員削減が進む」という話ですが、正確にはAIで処理できる仕事は人員が削減されると同時に、AIを活用してよりパフォーマンスの高い仕事ができる人は採用されるという、いわば人材の入れ替えが起こりつつあります。
では、どんな仕事が削減されるのか。キーワードは「作業」です。単純なチェック業務や事務ルーティン等はAIが得意とする領域であり、AIやRPA(ロボットによる業務の自動化)で効率化が図られていくのは確実でしょう。
その一方で、ビジネスパーソンのAI活用はスタンダードになっていくでしょう。思い出されるのはワープロやPCが普及した時期です。それまで、キーボードから文字を入力して文書を作成するのはキーパンチャーやタイピストと呼ばれる専門職の仕事でした。
しかしワープロやPCが一般に普及していくと、個人が自分でタイピングするのが当たり前になっていきました。私も初めてワープロを買ったときは、タイピングがうまくできなくてとても苦労したことを覚えています。
そして個人が一人一台でパソコンを使って仕事をするのがスタンダードになっていき、1980年代頃まではよく見かけたキーパンチャーという職種は減少していきました。これと同様のことがAIの普及でも起こると思います。
AIの使い方でポイントになるのはプロンプトです。当社の社員を見ていても、熟練のキャリアコンサルタントがしっかりプロンプトを作り込んで使用すれば、そのままお客様に提出できるような非常に品質の高いアウトプットが出てきます。
しかしうまくプロンプトを作れない人がAIを使っても、なかなか品質の高いアウトプットを出せず、あまりAIを使う効果が出なかったりします。
両者の違いはプロンプト作りにあるのですが、それはプロンプト作成のノウハウよりも、業務におけるプロフェッショナリティの高さによって生み出されていると感じます。長年培ってきた業界における経験と知識があるからAIに対し適切な問いかけができ、質の高いアウトプットが返ってくるわけです。







