数々の企業を再建してきたデヴィッド・ノヴァクは、世界の成功者100人から仕事も人生もうまくいくための知見を集め、『Learning 知性あるリーダーは学び続ける』にまとめている。本記事では、その一部を抜粋・編集し、特に「成功し続ける人になる秘訣」を紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

【SNS時代の闇】「他人と比べがちな人」が損していること・ワースト1Photo: Adobe Stock

他人と比べて落ち込む

SNSを開けば、誰かの成功報告や充実した日常が流れてくる。
朝活、資格、昇進、副業、投資――。
「すごいな」と思うより先に、「自分はまだ何もできていない」と感じる人も多いかもしれません。

でも、そんなときこそ思い出したい言葉があります。

「両親からは、『他人に憧れてばかりいてはだめだ』と教わった」
「クラスで一番運動神経が良くなくても、一番ハンサムでなくてもいい。最高の自分でいればいいんだ。だから私は、毎日、自分以外の誰かになりたくはない、と思いながら過ごしている」

これは、自動車パーツ小売りチェーン・オートゾーンのCEO、ビル・ローズの言葉です。
彼は子どもの頃から、「誰かのようになれ」ではなく「自分を磨け」と教えられたと言います。

人生で成功をおさめる人の特徴とは

私たちは、努力するときでさえ、他人を“物差し”にしてしまいがちです。
「同期より遅れている」「あの人のように話せない」「もっと上手くやらなきゃ」。
でも、それでは一生、誰かの背中を追いかけるだけの学びになります。

人生で成功をおさめる人は、他人と競うのではなく、「昨日の自分と競う人」なのです。

比べる対象を他人から自分に変えると、学びの質がまったく変わるのです。
昨日より少しだけ理解できた。
前よりも少し落ち着いて話せた。
その積み重ねこそが、“最高の自分”をつくる。

ビル・ローズの言葉には、派手な成功哲学も、モチベーション論もありません。
「他人になろうとしない」という選択は、SNSで他人の情報が手に入りやすい時代にこそ、いちばん勇気のいる学びかもしれません。

(この記事は『Learning 知性あるリーダーは学び続ける』をもとに、一部抜粋・編集して作成しました。)