また、無理なダイエットによるエネルギー不足はホルモンバランスを崩し、甲状腺機能の低下や月経不順を引き起こすことも。結果的に、髪の成長サイクルが乱れ、休止期脱毛が増えるケースもあります。
体重を落とす際は急激にではなく、1カ月に体重の3%以内を目安にゆるやかに進めましょう。
管理栄養士が教える
健やかな頭皮環境を保つメニュー
次に、頭皮環境を整える食事についてお伝えします。基本は「血流を良くし、毛根に栄養を届けること」。そのためには、バランスの取れた食事が不可欠です。次に挙げる栄養素を毎日意識して取り入れることで、髪を作る細胞の働きを支え、健やかな頭皮環境を保つことができます。
タンパク質:魚、卵、大豆、肉
鉄・亜鉛:赤身肉、レバー、しじみ、納豆
ビタミンB群:玄米、豚肉、卵、緑黄色野菜
オメガ3脂肪酸:青魚、えごま油、くるみ
【1日の食事メニューの例】
朝食:玄米ごはん+納豆+卵+豆腐の味噌汁+くるみ数粒
→ 代謝を促し、毛根に栄養を届けるスタート食。
昼食:玄米ごはん+サバや鮭などの焼き魚+野菜の副菜+果物
→ オメガ3とビタミンB群で血流・細胞代謝をサポート。
夕食:玄米ごはん+しじみの味噌汁+肉(豚肉、赤身肉)野菜炒め+少量のえごま油
→ 鉄・亜鉛・たんぱく質で髪の修復を支える。
毎食に「主食・主菜・副菜」をそろえ、魚・卵・大豆・肉を交互に取り入れると、髪を育てる食事が自然と習慣化できます。
健康な髪を保つには、外からのケアだけでは不十分です。毎日の食事が「髪を育てる環境」をつくっています。甘いものや揚げ物、加工食品、アルコール、そして極端なダイエット。これらを減らすことは、髪だけでなく全身の健康にも直結します。
食事を整えることは、手軽で確実な「育毛ケア」になります。ぜひ実践していきましょう!







