5年で4倍も!さらなる上昇が期待できる、宇宙×防衛の激アツ投資信託8本を徹底分析!

株式市場で「防衛」関連株、そして防衛と関係が深い「宇宙」関連株が脚光を浴びている。これらに手軽に投資できるのが投資信託。人気を受けて、新しい商品も続々と登場中だ。しかし、同じ「宇宙・防衛」テーマの投資信託でも、それぞれ中身はかなり違う。買うならしっかり吟味して選びたい。大注目の投資信託8本を分析してみよう。(河野拓郎、ダイヤモンド・ザイ編集部)

「宇宙」+「防衛」がブームに!
ただし投資先や成績のチェックは必須

Rocket LabPhoto:Rocket Lab

 いま、世界の株式市場でホットなテーマの1つが「防衛」だ。世界情勢の緊迫化で、防衛関連株の人気が急上昇。さらに、これに伴い「宇宙」関連株も注目されている。実は、「宇宙」と「防衛」は重なる部分が多い。特に最近は、人工衛星による情報収集や監視、通信などの重要性が高まり、各国とも開発に注力中だ。

 もちろん、今後の民間需要という面でも宇宙開発は期待が高い。少し過去に戻ると、2018年頃に「宇宙」をテーマにした投資信託の設定が相次いだ。米国を中心として、民間企業による“宇宙ビジネス”進出が加速していたことが背景にある。そしていま、これに「防衛」という観点が加わった形だ。

「宇宙・防衛」テーマの投資信託は現在8本ある(2025年11月25日時点、決算回数や為替ヘッジの有無のバリエーションを除く)。それぞれ、組入銘柄などの違いが意外と大きいので、買う場合には“中身”の確認が必須。まずはアクティブ型の「宇宙・防衛」関連投資信託から見てみよう。

(1)「グローバル・スペース株式ファンド」と(2)「東京海上・宇宙関連株式ファンド」はどちらも、宇宙ビジネス“ど真ん中”の企業から、部品・素材メーカー、技術の基盤となる半導体などのハイテク大手まで幅広く投資するのが特徴だ。“ど真ん中”の代表は両投信ともに組み入れるロケット・ラブ。小型ロケットによる衛星の打ち上げサービスや宇宙船の部品・ソフトウェアなどを手掛ける。

 加えて、ドローン・小型無人航空機の大手であるエアロバイロンメント、情報機関や軍向けのビッグデータ解析を手掛けるパランティア・テクノロジーズなど、防衛関連の銘柄も積極的に組み入れる点でも共通する。違いとしては、(1)「グローバル・スペース株式ファンド」はドローンなど“大気圏内”の比率が高めで、中長期で見た成績は(2)「東京海上・宇宙関連株式ファンド」が上回る。

 一方、(3)「スペース革命」の組入上位銘柄は、ITの大手が目立つ。それらもソフトウェアやシステムの供給で宇宙ビジネスに関わっているが、“宇宙色”はやや薄い。

(4)「航空宇宙戦略グローバルファンド」の組入上位には、各国を代表する航空機メーカーが並ぶ。これらは宇宙開発、そして防衛関連でも世界的な大手だ。“わかりやすさ”という点では一番といえるが、購入できる金融機関は安藤証券など限られている。

 2025年11月28日に設定される(5)「たわらノーロード フォーカス 防衛・航空宇宙」は、ストレートに「防衛」をうたう投資信託で、信託報酬がインデックス型並みに安い。投資家の注目度は高いが、組入銘柄などはまだ明らかになっていない(2025年11月25日時点)。