例えば、「どうすれば、これをもっとうまくやれるか?」「どうすれば、他のマーケティング活動を補完できるか?特に役に立つ点と、制約になる点は何か?」「私たちの将来的なビジネスにとって、どんな意味があるのか?」といった質問だ。

 さらに、遠慮なく「それはなぜか?」と質問して先を促す。メンバーがその分野に精通していれば、大きな課題に取り組む上で、そのスキルがどのように、そしてなぜ役に立つのかを喜んで話すだろう。

 こうしたことは、いかにも当たり前で基本的なことだと思われるかもしれない。しかし、やはり大切なのだ。どれほど多くのマーケターが常にプロフェッショナルなロールモデルであろうと苦労しているかには、驚くばかりだ。

 言い訳無用、とにかく実践する──。プロフェッショナルな行動に関しての提案はこれに尽きる。

わからないことは素直に
専門性の高い人材に頼ろう

 チームの人たちは、自分たちの困難や弱みについてオープンに話せるだろうか。気軽に助けを求められるだろうか。

 そうできるほどオープンで親密なチームは、生産性が非常に高い。

 同様に、自ら自分の弱みや問題を積極的に話すリーダーは、チームの中で大いに信頼され、親近感を抱かせる。「完璧」な人でありたいために、心を開かずあまりオープンに話をしないという態度では、チームメンバーからなかなか信頼されない。

 とはいうものの、弱みについて語るのはなかなか容易ではない。以下に、いくつかアドバイスを挙げておく。

・ごく基本的なことでよいので、個人的な情報をチームと共有する

 家族や趣味や最近の休暇などについて話す時間を持とう。

・助けを求める

 例えばこんなふうに言ってみる。「計画はこのとおりだが、Xに関する専門的なことは、私の得意分野ではない。それでYさん、ここはあなたがリードしてくれないだろうか?」。

 もちろん、目的の1つは、Yさんが輝ける機会をつくることだが、もう1つは、恥ずかしい思いをしたり自己弁護に走ったりすることなく、自分の知識に不足があることを表明することでもある。他のチームメンバーにも、特に年配のメンバーには、同じ方法を取るよう勧めてみよう。