・自分が得意なことと得意でないことを伝える
「Myers-Briggs(マイヤーズ・ブリッグス)」や「Five-Factor Model(ファイブ・ファクター・モデル、またはビッグファイブ理論)」といった性格テスト(無料で提供されることも多い)を活用すると話をスムーズに進められると考えるリーダーもいる。
チームで集まり、テストの結果と、それが日々の仕事にどんな意味を持つかについて話し合うと効果的だ。
オンラインショッピングサイトの米Gilt(ギルト)のCEOだったミシェル・ペルーソ氏は、チームのメンバー間で評価の結果を持ち寄り、どのように協力できるかについて話し合った。
評価結果を共有するほか、プロのコーチによる信頼醸成ワークショップを開催するのもお勧めだ。チームの人々が自分自身と他のメンバーについて理解を深める機会になるだろう。
ここでも、リーダーが自ら主導することが重要だ。まず、リーダーであるあなた自身がオープンに話をする。リーダーが自分の弱みをもっとさらけ出せば、他の人に同じようにしてよいと認めたことになる。
上司から賞賛されることは
部下にとってこの上ない喜び
リーダーの強烈なエゴは、周囲の人にすぐ悟られる。エゴは信頼をぶち壊しにするものだ。筆者(バルタ)にも経験がある。
以前一緒に仕事をしたマーケティングディレクターは、着任した日に、チームで使っていたファクス機を自分の部屋に持っていってしまった。
その行為によって、始める前から私たちの信頼を失ったのだ。
以下に挙げるのは、あなたが自分のことばかり考えているエゴの強い人間ではないと仲間に示す方法の例だ。
・自分の専用執務室をチームに開放する。
・あなたの上司も出席する重要な会議に他のチームメンバーを出席させる。
・苦境に陥ったときにメンバーを支える。
・電話をするのはほどほどにする。特に、時差がある地域の人に対しては。
・チームの仕事が称賛されたときは、その称賛はチーム全体に対するものとする。
『世界のトップマーケターだけが知っている「12の成功法則」』(トーマス・バルタ著、パトリック・バーワイズ著、田中恵理香訳、日経BP)
偉大なリーダーは、チームが輝けるようにするものだ。米Apple(アップル)CEOのティム・クック氏は何年か前、アップルの製品紹介の大きなイベントで閉会の挨拶をした際、会場にいたチームメンバー全員に起立を求めた。
大勢の聴衆と何百万ものオンライン参加者を前に、クック氏は、人々の生活を向上させるために尽力したチームと一緒に仕事ができたことは光栄だと語った。こうした言葉にははかりしれない価値がある。







