暴飲暴食、喫煙、ネットでの誹謗中傷...
誤ったストレス対処が依存症を引き起こす
依存症とは、特定の物質や行為に対して、やめたくてもやめられない状態、自分や周囲に悪影響を及ぼす状態を指します。この状態に陥ると「脳の病気」であり、本人の意志が弱いからとか、そういうレベルではありません。
依存症は、社会的、心理的要因が複雑に絡み合う、特に仕事におけるストレスが大きく影響するとされています。成果主義のプレッシャーや長時間労働による慢性的な疲労――そうしたストレスに対する誤った対処を繰り返すと、依存症を引き起こします。
誤ったストレス対処とは、「その場しのぎの行為」です。それが、新たなストレスを生むのです。アルコールの過剰摂取や暴食、喫煙、ギャンブル、薬物使用、ネットでの誹謗中傷などが代表例です。
一時的な高揚感や開放感は得られますが、その行為は新たな疲労や後悔、身体的・経済的ダメージを生みます。そして、そのストレスをまた同じように一時的な行為で解消しようとする。これが、依存症への入り口となります。
よくある誤ったストレス対処が「寝酒」です。家でも職場でも、自身の不安や悩みを相談できる相手がいない。発散できる趣味もない。日々のストレスが蓄積し夜に眠れなくなる。寝るために酒を飲むようになる。酒により眠りの質が悪くなる。また、次の日も寝るために酒を飲む――。このような悪循環が続くことで酒がないと眠れなくなり、アルコール依存症に陥ってしまうのです。







