ユダヤ人入植活動を巡っても、「イスラエルの地にユダヤ人が再定住する権利は1922年の国際連盟決議で国際社会に承認されている」とし、「委任統治政府が入植を奨励している」と訴えている。
入植推進団体幹部ヴァイスの発言はイスラエル政府の公式見解の焼き直しでもある。ヴァイスは続ける。
『パレスチナ占領』(平野雄吾、筑摩書房)
「われわれの目的はできるだけ多くの土地を確保することです。われわれは強いユダヤ人入植者でありたいのです。国際社会は常にパレスチナを支援しています。欧州連合(EU)だけではなく、米国でさえ国際開発局(USAID)を通じて、パレスチナを援助するのです。イスラエルは小さい国家だが、成功している。欧州諸国はイスラエルの成功に嫉妬しているのでしょう」
底流にあるのは強烈な被害者意識と国際社会に対する不信感である。ヴァイスは言った。
「歴代米政権はイスラエル政府に圧力をかけ、ユダヤ人入植地の拡大を妨げてきました。だから、ユダヤ・サマリアはユダヤ人の土地なのに、ユダヤ人コミュニティの土地は非常に限られているんです」。
イスラエル建国後、歴代米政権がいかに国際政治の場でイスラエルを擁護してきたか。その観点はヴァイスにはないようだった。







