
「アンビリーバブルよね私ったら」
当のヘブン(トミー・バストウ)は、錦織(吉沢亮)と江藤知事に連れられて月照寺に来ていた。ここは初代から9代までの松江藩主が眠っている松江にとって重要な寺。
ヘブンもここに墓を建てたいと希望する。
松江にずっと暮らせばいいと言われて「すばらしい」「むずかしい」とつぶやく。なんでむずかしいのか。それはゆくゆくわかることだろう。モデルである小泉八雲は、松江から熊本、神戸、東京と転々とし、墓所は東京の雑司ヶ谷霊園である。
そこにやって来たのがリヨ(北香那)。彼女は東京の女学校で学び、英語が堪能。ヘブンと容易に英語で会話ができた。錦織に次いで楽に話せる相手が現れて、ヘブンもほっとしたことだろう。
レディファーストでリヨの手をとり階段を降りるヘブン。
リヨは月照寺の大亀のある場所にヘブンを案内する。だが、その大亀の伝説を知らない。昔のことには興味がないのだ。江藤は郷土の伝承をもっと知るべきと娘をたしなめ、自ら、大亀伝説をヘブンに語る。
大亀がよなよな暴れて人々を苦しめたのを、お寺の住職が鎮めたという話だ。大亀といえば『ガメラ』を思い出すが、関わりはあるのだろうか。それはともかく、リヨはいかにもロックオンした目つきでヘブンを見つめている。
積極的に行動し、別の日、リヨはヘブン宅を訪問。鳥(ウグイス)を贈り物として持ってくる。
トキ「失礼ですが(どちら様ですか)」
リヨ「ウグイスです」
これは第38回のパイナップルの名称を聞かれて「錦織友一」と答えるのと同じパターンである。
「アンビリーバブルよね私ったら」と照れるリヨにトキは、錦織と同じものを感じる。英語を学ぶ日本人は、おおむねこういう反応になるものなのだろうか。
リヨは、鳥ならば「七面鳥が好物ですわ〜」とあははと笑う。鳥は鳥でも食べる鳥をあげるとはちょっと変わった人である。
そもそも、ウグイスと言ってもってきた鳥は、ウグイスとは何か違う気がするのだが……。いまなら簡単に検索でわかる。







