ある30代の男性はこう話します。
「20代の時に日本で設立した会社を売却しました。その後、妻の協力も得られたので、日本を出てシンガポールに移住したんです。会社は売っちゃったので出国税※も関係ないし、今移住すれば、子どももバイリンガルになるはず。教育にもいいと思いました」
編集部注※国外転出時課税制度のこと。日本を出国するときに保有している株などを一旦売却したとみなして納税する制度
海外の生命保険は富裕層の資産防衛と承継の“裏技”のように見えますが、実際には「海外居住」やその他の条件がそろわないと、メリットを発揮しにくい商品です。
さらに日本居住者にとっては、法規制と申告義務という大きなハードルが立ちはだかります。ブローカーによっては、詐欺やクレーム問題になることもあります。
金融政策の影響や株高などで追い風が吹いている状況とはいえ、富裕層にとってリスクも大きい商品なのです。







