アサヒグループHD社長の勝木敦志や
キユーピー元社長の鈴木豊もOB
経済界で活躍した卒業生を見てみよう。
勝木敦志は、2021年からアサヒグループホールディングス社長兼CEO(最高経営責任者)に就き、24年3月からはグループ全体のCEOも兼任している。
この9月末にアサヒグループは、ランサムウエア(身代金要求型ウイルス)によるサイバー攻撃を受けたことを発表、勝木はその対応に苦慮している。
勝木は旧「岩東」を経て青山学院大卒で、1984年にニッカウヰスキーに入社した。アサヒビールによるニッカの完全子会社化に伴い、2002年にアサヒビールに転籍、19年後に社長になった。生え抜きではない人物が社長になったのは異例だ。
北海道電力の前社長で現会長の藤井裕(ゆたか)は、「岩東」から宇都宮大工学部電気工学科を卒業した。送電部門を中心とした工務分野を長年、担当した。現北海道経済連合会会長だ。
鈴木豊は元キユーピー社長だ。立教大経済学部卒。
落希一郎(おち・きいちろう)は、長野、北海道余市町などでワイン醸造事業を推進してきた。東京外大・英米科卒だ。
政界では、衆院議員を40年間務め(当選15回)、衆院副議長を務めた2代目岡田春夫が、旧制岩見沢中学―小樽高等商業学校(現小樽商科大)卒だ。日本社会党の安全保障問題の代表的な論客として名をはせた。
元衆院議員(当選2回)の北二郎、元衆院議員(6回当選)で科学技術庁長官を務めた渡辺省一、その息子で元衆院議員(当選4回)の渡辺孝一が旧「岩東」卒だ。
旧「岩西」卒では、立憲民主党所属の元参院議員(当選2回)・相原久美子がいる。
地元の岩見沢市長には、6代市長の能勢邦之(旧「岩西」卒)、7代目の渡辺孝一(旧「岩東」卒、元衆院議員)、8代目の現市長・松野哲(旧「岩東」卒)がいる。
北海道美唄市長の桜井恒(ひさし)は、旧「岩東」卒だ。
渡辺芳樹は厚生官僚出身で、社会保険庁長官、在スウェーデン大使などを歴任した。旧「岩東」―東大法学部卒だ。
卜部(うらべ)敏男は外務官僚で、駐フィリピン大使、交流協会台北事務所長を務めた。旧制岩見沢中学―東大法学部卒だ。
岡田晃は外務官僚で、駐スイス大使などを務めた。前述の2代目岡田春夫の実弟だ。
高崎暢(とおる)は、旧「岩西」―北大法学部卒の弁護士で、札幌弁護士会会長、日本弁護士連合会副会長などを歴任した。北海道原爆症認定訴訟などに携わった。







