お笑いコンビ「笑い飯」の哲夫 Photo:SANKEI
プロ経営者の樋口泰行と
連続起業家の千本倖生
奈良市内には1300年ほど前に造られた平城宮跡が残っている。そのすぐ近くに校地があるのが奈良県立の奈良高校だ。前身の旧制中学時代から数えると100年余の校歴がある進学校だ。
経済界で活躍している卒業生では、「プロ経営者」として知られる樋口泰行がいる。奈良高校を経て大阪大工学部を卒業した樋口は松下電器産業(現パナソニック)に入社し、米ハーバード・ビジネススクールに留学した。2003年に45歳で日本ヒューレット・パッカード社長に抜てきされた。
ここから、樋口の転職人生が始まる。再建中のスーパー・ダイエー社長に就き、次いでマイクロソフト日本法人の社長になった。2017年には古巣のパナソニックに復帰し、現在はグループ会社のパナソニックコネクト(従業員数約3万人)の社長を務めている。
連続起業家として知られているのは、千本倖生(せんもと・さちお)だ。奈良高校を経て京都大工学部卒後、日本電信電話公社に入社した。京セラ社長の稲盛和夫を説き、1984年にDDIを創業し専務に就任した。次いで、イー・アクセスを創業し、創業5年で東証1部上場を達成した。2005年には新規参入の携帯電話会社イー・モバイルを創業した。この間、慶応大教授や米スタンフォード大客員フェローなどを務めた。2022年には、東京ニュービジネス協議会主催の《経営者大賞》に選出された。
春田真(まこと)は、人工知能のコア技術を持つエクサウィザーズ社長だ。奈良高校を経て京大法学部卒。住友銀行に入行したもののDeNAへ転職し、2011年には会長や、横浜DeNAベイスターズのオーナーに就任した。15年に独立し、ITベンチャー企業の経営者になった。







