仕事がデキる人の頭の中は
どうなっているのか

 頭の中がぐちゃぐちゃでまとまっていない人の状態を絵に表してみると次の図の感じです。

図表:頭の中がまとまっていない人の状態同書より転載
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 日常でふと思いついたアイデアのかけらや、ぼんやりと抱いている感想や意見、「こんなことができたらいいな」という漠然とした夢、「ここが全然イケてないんだよな」という不満や焦りなどなど。

 サイズも形もバラバラなモヤモヤが何十、何百と、頭の中に浮遊しているカオス状態。明確な言葉で表現できるほどにカチッとまとまっていないから、説明もうまくできない。深く考えられるまでに至っていない状態です。

 一方で、いわゆる「仕事がデキる人」の頭の中は次の図のようになっています。

図表:「仕事がデキる人」の頭の中同書より転載
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 頭の中にある思考の断片が結びつきあってスッキリと整理されている状態です。

 思考が整理されているということは、言葉で説明もできるということ。「実はこんなアイデアを考えていて」と周りの人にも共有できるから、協力を得られやすくなり、具体的なプロジェクトとしてどんどん動いていきます。結果として、行動の質と量が高まり、成果につながりやすくなるのです。

敏腕コンサルタントが使っている
思考術の“王道”のフレームワーク

 思考にはいくつかの型というものがあります。

 たとえば、下の図の形の思考法は「ピラミッドストラクチャー」と呼ばれるもの。ビジネススクールでも繰り返しトレーニングさせられる、思考術の“王道”とも言えるフレームワークです。

図表:「ピラミッドストラクチャー」と呼ばれる思考法同書より転載
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