これらを一気に組み立てる思考力を磨いた人は、行動の質と量も高くなる。すなわち、行動の前には思考あり。
仕事がうまくいかない人は
思考力不足を疑ったほうがいい
逆に言えば、頭の中で思考がぐちゃぐちゃと絡み合ってまとまっていない人は、いつまで経っても行動できないということです。
やるべきことはなんとなく浮かんでいるものの、モヤモヤとして形を成さず、言葉にするのも難しい。言語化できないから、それ以上考えを進めることもできずに、会議で提案することはおろか、企画書にまとめることすらできないまま……。
頭の中にはモヤモヤがたまるばかりで、ストレス!
「どうして自分は仕事がサクサク進められないんだろう?」と悩んでいるとしたら、思考力不足を疑ったほうがいい。
ここで言う「思考力」とは、知識を詰め込む暗記力や計算力ではなく、モヤモヤを整理して形を成す「論理的思考」の力です。もちろん、読者の皆さんは、「考えていない」わけではないでしょう。ですが、「論理的思考」の型を理解しないまま考えても、それは「思考」とは言えない場合があるのです。それに時間を費やしているとしたら、非常にもったいない。思考力は、何歳になっても、誰でも鍛えられる力なのでご安心を。
僕もかつて豆腐のようなフニャフニャ頭だった時代を乗り越えて、37歳以降、5年くらいかけて身につけた思考力によって、その後の仕事で成果を出せるようになって、めちゃめちゃ面白くなりました(このあたりの経験談については、拙著『1分で話せ』をご笑覧ください)。
思考力を鍛えたら、行動がともなってくる。結果、「仕事デキる人間」に変われる。これは間違いありません。
では、どうやったら思考力を身につけることができるのか?実は、それこそが本記事でお伝えする「壁打ち」によって身につくのです。まず、壁打ちと思考力の関係をお話しします。材料は、頭の中にある「モヤモヤ」だけでOK。さあ、行動を引き起こす思考になる「0→1」のステップをマスターしてしまいましょう。







