なんでもかんでも「自分たちでやろう」と言う人にモヤモヤする。
そんなあなたにお薦めしたいのが、400以上のチームを見た専門家が「仲間と協力して大きな成果を出せる人の特徴」をまとめた『チームプレーの天才 誰とでもうまく仕事を進められる人がやっていること』(沢渡あまね・下總良則著、ダイヤモンド社刊)という本だ。「チームで仕事をするうえで、大事なことを教えてくれる」と話題の一冊から、その考え方について紹介する。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)

「それさぁ、外注じゃなくて社内でできない?」と言う人は、なぜ出世できないのか?Photo: Adobe Stock

「出世できない人」の考え方とは?

 出世したいなら、個人で小さな成果を積み上げるだけでは足りません。
 いまの時代に評価されるのは、「人を巻き込み、チームで大きな成果をつくれる人」です。

 ところが現場では、こんな言葉をよく耳にします。

 「外部に頼むとお金がかかる」
 「うちの部署だけでなんとかできない?」
 「社内でできる範囲でやっちゃおうよ」

 一見、コスト意識が高く合理的に聞こえます。
 しかし、こうした“内製至上主義”の発想こそ、出世できない人がハマりがちな思考なのです。

全部「自社」でやることのデメリット

 その理由について、『チームプレーの天才』という本は示唆的にこう語っています。

何でもかんでも自分たちだけでやろうとした結果(内製至上主義)、うまく進まなかったり、外の理解者や協力者を遠ざけたりしてしまうこともあります。
――チームプレーの天才』(276ページ)より

 出世できない人ほど、「自分たちだけで何とかしよう」と考えます。
 ですが、どんな組織にも“自分たちだけではできないこと”が必ずあります。

「小さな世界」で閉じこもってはいけない

 さらに同書では、“内側だけで完結しようとする危うさ”として、

・視点が偏る
・発想が似通う
・新しい解決策が生まれない
・協力者が増えない

 といった点も指摘されています。
 “閉じた世界”に閉じこもっていては、出せる成果はどうしても小さくなってしまいます。

越境して、「仲間」を見つけよう

 では、どうすれば“内製至上主義”から抜け出し、チームで大きな成果を出せるのか。
 そのヒントも、『チームプレーの天才』では語られています。

「ないものはない」と素直に認め、自分たちができることとできないことを開示し合って、他者とチームを組む。
――チームプレーの天才』(276ページ)より
チーム内に能力が足りなければ、他チームと組む。自部署に能力がなければ、他部署と組む。自社になければ他社と組む。営業職だけで話が進まなければ、クリエイターやデザイナーの力を借りる。自地域になければ、他地域の人たちと組む。
このように組織や職域、地域を超えて越境して体制を組むことで、それまで思いつかなかった発想や解決策が見えてきます。

――チームプレーの天才』(277ページ)より

 大きな成果を出す人ほど、越境し、外の世界を積極的に頼ります。

 異業界の知恵を借りる。
 普段接点のない人と手を組む。
 地域をまたいで仲間を増やす。

 こうした「外に開く力」を持ち、外の世界に仲間をつくることで、大きな結果を出せるのです。

(本稿は、『チームプレーの天才 誰とでもうまく仕事を進められる人がやっていること』の発売を記念したオリジナル記事です)