場合によっては、契約違反などの問題になるリスクがありますので、そこは、重大性の観点でしっかり見極めましょう。

 コンサルティングの現場であれば「最終納品」とか「最終報告」とかいう場合には、延期を選択するリスクが高いです。一方で、「中間報告」「週次定例」などであれば、(もちろん好ましい話ではありませんが)延期を選択することも可能でしょう。

 また、「代替」と「延期」の見極めも重要です。

 業務上「代替」した方が良いとしても、品質が担保できないという場合には、安易に「代替」せず、「延期」を選ぶ方が顧客および関係者にとって、良い結果につながるケースもあります。

 少なくとも、関係者に伝える際に「こういう形であれば期限内に対応できるが、その内容では問題がある場合には、大変申し訳ないが、納期を後ろ倒しにしていただきたい」と申し出るのが良いでしょう。

不測の事態こそ
マネジャーの腕の見せどころ

 マネジャーの仕事は、うまく業務を回すことです。

 足りないところを補い、余剰な部分を削りながら、全体をコントロールします。

 そうした全体管理の中で「不測の事態を起こさない」ように、事前に手を打つのが優秀なマネジャーです。

 したがって、優秀なマネジャーほど、不測の事態に遭遇しない、ということになります。

 とはいえ、「何か」が起きるのが仕事です。

 そうした場合に、焦らず、落ち着いて、うまく対処することがマネジャーの真骨頂です。

「炎上するとワクワクする」「鉄火場になるとテンションが上がる」というタイプの武闘派マネジャーになる必要はありませんが、「いまこそ腕の見せ所だ」という気持ちで臨んでいくことをお勧めします。

 急に訪れた“ピンチ”を、部下を守りつつ、社内外の信頼を強化する場をつくる“チャンス”に変えて行きましょう。