「疲れた」「イライラする」「なんか苦しい」と思うなら、メンタルをケアするタイミングです。
絶対大人にもイヤイヤ期ってあるよね?何もしたくなさすぎる。
こんな感じになったときは、休みをとってゴロゴロしたり、自然の中でリラックスしたり、友人とおしゃべりして発散したり、とにかく休むなり、ストレス解消できそうなことをするなり、ご自愛を開始してください。
それでもまだ、「疲れた」とか「イライラする」などと感じているうちはいいかもしれません。
苦しいときより、苦しいと感じなくなったときのほうが危ないということは知っておいてほしいです。
感情が動かなくなったら要注意。何も感じないから大丈夫、ではないのです。
そんなときは「助け」を求めてください。僕は精神科医ですから、気軽に精神科を受診していただくのもありだと思いますが、もし、まわりに話せる人がいるなら、「助けて」という話をしてみてもいいかもしれません。
強そうに見える人ほど助けを求めづらくて、結果、しんどくなっちゃうことが多くあります。
みんな、つぶれる直前まで他人からは強く見えていたりするんですよね。
傷が浅い、しんどすぎない段階で対処することが大事です。
メンタルも、しんどさがたまる前からケアやご自愛が必要なんですよ。
世の中が「逃げグセ」に厳しすぎて
「逃げないグセ」がついている
ピンチになったら、「がんばる」ではなく「逃げる」ことも知ってほしいなと思います。
世の中が「逃げグセ」に厳しすぎるせいで、みんな「逃げないグセ」がつきすぎなんですよね。
たとえば、僕ら精神科医のところにこられる患者さんやご家族の中には「転職なんてもってのほか」という人も少なくないのですが、僕らはそれもつねに選択肢の一つに入れていますし、実際にそうしてうまくいった人も見てきています。
仕事の中には「向き・不向き」「合う・合わない」もあります。
企業の中には、「ブラック企業」だってあります。
それなのに「つらいから転職する」を「逃げ」だと思って、罪悪感をもってしまう人も多かったりするんですよね。
「逃げる」。いいじゃないですか。
自分を守るために逃げられたのなら、むしろ自分を褒めてあげてください。
人生を続ける、自分の人生から逃げないために、今逃げる。







