3 もっとも重要なことだけに集中する

「自分がなりたい姿の本質にすべてをかけて集中しよう」
――『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』より(p.127)

これが一流を目指すということだ。

その結果、収入が上がるのである。

クルベウ氏は「トッポッキ屋の開業」を例に、「成功する人々はこの世でいちばんおいしいトッポッキのレシピを開発するためにありったけの時間をつぎ込むだろう」と言う。

成功できない人は、きれいな皿を探したり、やたらとメニューを増やしたり、マーケティングばかり考えたりして過ごす。

たしかに、できたほうがいいことはいろいろあるだろう。

しかし本質がおろそかになっていては成功からは遠くなる。

「具体的になりたい姿を持ち、試行錯誤を重ねて、もっとも重要な本質に全力を注ぎ、誰にも真似できないほど本質的な実力を育てれば代替不可能な人になる。業界の実力者になれる。

実力はやがて、あなたの収入を上げてくれる」
――『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』より(p.129)

これは実際にクルベウ氏がやってきたことでもあり、本の中では収入の変化についても明かしている。

やさしい言葉で伝えているが、とても説得力があった。

私たちは誰でも、今がどうであろうと、一流を目指すことができるのだとあらためて感じた。

他人と比較せず、もっとも大事なことに集中していきたいと思う。

(本稿は『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』に関する書き下ろし特別投稿です)

小川晶子(おがわ・あきこ)
大学卒業後、商社勤務を経てライター、コピーライターとして独立。企業の広告制作に携わる傍ら、多くのビジネス書・自己啓発書等、実用書制作に携わる。自著に『文章上達トレーニング45』(同文館出版)、『オタク偉人伝』(アスコム)、『超こども言いかえ図鑑』(川上徹也氏との共著 Gakken)、『SAPIX流 中学受験で伸びる子の自宅学習法』(サンマーク出版)がある。