先生:ウソじゃない。まず、三角形と四角形を切り離してみよう。
『たった1日で誰でも開成・灘中の算数入試問題が解けちゃう本』(ダイヤモンド社刊より)
先生:こんな感じに。この10㎠の黄色の図形の面積は、「三角形のうち四角形と重なっていない部分の面積」と言いかえることができるね。逆に、青色の図形の面積は、「四角形のうち三角形と重なっていない部分の面積」と言いかえることができる。
小学生:……。
先生:次に重なっている部分。ここは共通部分と呼んでいる。
『たった1日で誰でも開成・灘中の算数入試問題が解けちゃう本』(ダイヤモンド社刊より)
先生:この赤のふたつの図形は、全く同じ図形でもちろん面積も同じなんだ。
小学生:まあ、重なってた部分だから当たり前か……
先生:三角形と四角形は同じ面積であるという前提があるので、次の式が成り立つんだ。
『たった1日で誰でも開成・灘中の算数入試問題が解けちゃう本』(ダイヤモンド社刊より)
先生:ということは上の図の「?㎠」の部分には何が入る?
小学生:黄色と青色は同じで10㎠なのか……。
先生:なんかピンときてないな? こうやって具体的な数字で考えてみるとわかりやすいぞ!
『たった1日で誰でも開成・灘中の算数入試問題が解けちゃう本』(ダイヤモンド社刊より)
小学生:たしかに、これの? の部分は、1しかありえないね! わぁ、すごい!
先生:先生はこのパズルみたいな問題が好きなんだ~~。中学受験の図形問題ではときどき出てくるし、辺も比もわかってなくても面積がわかった瞬間は気持ちいいんだ。
小学生:たしかに、気持ちいいね! 最初はぜんぜん形の違う図形なのに面積が同じになるのは、なんでかな? って思ったけど、先生の解説を聞くと、同じになるのは「当たり前だ」って思えた。なんか、不思議な感覚。
先生:そうなんだよ! とにかく、どんな形であれ、同じ面積の図形が少しでも重なっているとき、重なっていない部分の面積も同じになる。これは使える。だから、図形問題で共通部分を見つけたら、この武器を思い出してほしい。
『たった1日で誰でも開成・灘中の算数入試問題が解けちゃう本』(ダイヤモンド社刊より)
菅藤佑太(すがふじ・ゆうた)
manavigate株式会社 取締役/DeNA AIプロダクトマネージャー/株式会社東京産業新聞社 取締役
1994年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒。
中学受験を経て洛星中学に入学。慶應義塾大学卒業後、新卒で有限会社未来検索ブラジルに入社し、2021年にmanavigate株式会社を立ち上げる。
その後、DeNAのAIプロダクトマネージャー兼AIエンジニアとして、「AIで世の中の働きかたを変える」べく奔走している。
また、自身が運営する算数入試問題を解説するYouTubeチャンネル「まなびスクエア」は、開設から1年で登録者数4万人を突破。
2025年10月の時点で874問を解説し、登録者数は8.41万人に達している。
manavigate株式会社 取締役/DeNA AIプロダクトマネージャー/株式会社東京産業新聞社 取締役
1994年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒。
中学受験を経て洛星中学に入学。慶應義塾大学卒業後、新卒で有限会社未来検索ブラジルに入社し、2021年にmanavigate株式会社を立ち上げる。
その後、DeNAのAIプロダクトマネージャー兼AIエンジニアとして、「AIで世の中の働きかたを変える」べく奔走している。
また、自身が運営する算数入試問題を解説するYouTubeチャンネル「まなびスクエア」は、開設から1年で登録者数4万人を突破。
2025年10月の時点で874問を解説し、登録者数は8.41万人に達している。









