女子の実倍率が高めに出る千葉の中位校

 ここ数年好調が続く昭和学院は、12月1日に行われた[第一志望](88人・1.2倍)でも志願者数を2割半も増やして勢いが止まらない。Eランクの20日[国語](145人・2.5倍)が男子とは異なり6割増と絶好調、同じEランクの20日午後[算数](159人・1.7倍)は4割半増、Dランクの24日[アドバンスト](135人・5.9倍)は7割半増、志望者数は少ないもののFランクの22日[適性](92人・3.4倍)もやはり増加基調にある。

 日出学園も増加基調で、12月2日実施の[推薦]は、前年の33人より受験者数を増やして39人・1.3倍となった。Fランクの20日[Ⅰ期](72人・2倍)も3割半の増加を示している。志望者数がごく少なくランクの付かない23日[II期](7人・1.8倍)は、増加傾向にあるとはいえ、FからEランクに上がった男子の52人・2.9倍とは様相が異なる。第一志望確約のⅠ期(10人・3.3倍)とII期(7人・1.8倍)もあるが、志望者数がごく少ないので予想は控える。

 千葉日本大学第一は、11月29日に行った[自己推薦]が61人・2.3倍と受験者数が前年より1割増えている。EからFランクに下がった21日[1期](236人・2倍)が男子とは逆に1割半増となっているが、DからEランクに下がった26日[2期](113人・2.4倍)は減少傾向である。いずれもFランクの東海大学付属浦安は、20日[A](164人・1.6倍)は4割半増、24日[B](81人・1.3倍)は2倍増の勢いとなっている。

 流通経済大学付属柏の11月28日[第一志望]の受験者数は、前年(81人・2.1倍)より少し減した。Fランクの22日[1回](128人・1.9倍)が4割半増、Gランクの26日[2回](53人・3.5倍)は1割弱増と上向きな一方で、Fランクの26日午後[3回](58人・3.1倍)は9月の5割増から10月2割減と振幅が大きい。

 二松学舎大学附属柏の12月2日に実施した[第一志望]は、25人・1.4倍と前年(30人・1.2倍)より受験者数が減少したものの倍率は上がった。いずれも志望者数は多くはないが、Gランクの20日[1回](79人・1.2倍)は大きく増加傾向、24日[2回](18人・1.8倍)は前年並みとなっている。Fランクの21日午後[特待1回](35人・1.4倍)と23日[特待2回](39人・2.2倍)は大幅増と3倍超増の勢いである。

 EからFランクに下がった成田高等学校付属(64人・2.2倍)は3割半減と緩和傾向にある。実際、12月2日に行われた[第一志望]は男女合計87人・1.9倍となり、前年(116人・2.4倍)より受験者数を2割半減らしている。

 光英VERITASの12月1日の[第一志望]が34人・1.4倍となった。GからFランクに上がった20日[1回](134人・1.4倍)は微増傾向だが、Gランクの22日[2回](66人・1.6倍)は減少傾向にある。いずれもEランクの20日午後[理数特待選抜](12人・2.4倍)は減少傾向で、24日[特待選抜](26人・3.7倍)は前年並みとなった。新設された21日午後[VERITAS算数]の志望者数は少なめに推移している。

 八千代松陰には、6年間特進のIGSコースとLR(レッスンルーム)コースがある。1月17日に3つの入試区分で[推薦]を行ったが、志願者数を1割半から2割程度増やしている。1月入試も全体的に上向きで、20日[一般]はEランクの「IGS」(25人・2.1倍)が2倍増以上の勢い、Gランクの「LR」は(23人・3.3倍)は上昇傾向にある。志望者数が少なかった21日[一般]のEランク「IGS」(20人・4倍)は大きく伸ばし、「LR」(37人・2.3倍)は微減状態にある。西武台千葉もGランクの20日午後[1回](16人・1倍)が、ごく少ないながら2倍超の勢いとなっている。

 Gランクの入試回がそろう千葉明徳も志望者数はごく少ないとはいえ上向きだ。一般入試は選抜クラスと標準クラスに分かれる。20日[1回](22人・1.2倍)は大幅増、21日[2回](17人・1.3倍)と25日[3回](45人・3.8倍)は2倍増の勢い、28日[4回](5人・1.7倍)も大きく伸ばしている。

 25年入試については、「難関疲れ」「英語特化型」「中堅・中位校人気」の3つの傾向についても以前分析したので、改めてご参照いただきたい。