志望者増が多く見られる千葉
千葉の一般入試は1月20日から始まる。一方で、第一志望者の推薦入試を前年11月下旬から12月上旬に行う学校も目に付く。結果が判明している場合はその点にも触れながら、まずは市川市にある2つの女子校から見ていこう。
約50人募集の12月1日[推薦]が150人・2.1倍(前年は156人・2.1倍)とほぼ前年並みとなった国府台女子学院は、Dランクの1月21日[1回](978人・1.7倍)の志望者数が増加傾向にあるものの、ほぼ前年並みに落ち着きそうだ。和洋国府台女子も同様で、45人を募集する12月1日[推薦]は82人・1.2倍(前年は84人・1.2倍)と横ばいだった。Fランクの20日[1回](766人・1.4倍)は増加傾向、FからGランクに下がった24日[2回](236人・1.6倍)は2割増と、どちらも上向いている。
共学校は受験者数も多い難関・上位校から見ていこう。Aランクの2校は緩和傾向にある。いずれも男子より倍率が高い市川の20日[1回](884人・2.8倍)と渋谷教育学園幕張の22日[一次](620人・2.8倍)は、共に1割減となっており、いささか倍率が低下するかもしれない。千葉にも“難関疲れ”の気配が漂っている。
Bランクでは東邦大学付属東邦の21日[前期](809人・2.5倍)が1割弱の減少となっている。Aランクの12月2日[推薦]が男女合計522人(前年は586人)・13.1倍(同14.7倍)と緩和傾向だったことを考えると、1月の入試もその延長上にあるといえそうだ。昭和学院秀英は、AからBランクに下がった20日午後[午後](341人・4.4倍)が1割増と上向きだが、Bランクの22日[1回](609人・3.6倍)は減少気味となっている。
中堅校はどうか。いずれもCからDランクに下がった専修大学松戸は、20日[1回](546人・2.3倍)が1割強の増加、26日[2回](252人・3.2倍)は1割半の減少と分かれた。芝浦工業大学柏は、やはりCからDランクに下がった23日[1回一般](343人・2.5倍)が1割強の増加、Cランクの27日[2回一般](175人・4倍)は高倍率にもかかわらず4割増と人気がある。この両校は何かと似たもの同士である。
麗澤も根強い人気校だ。Dランクのアドバンスト叡智コース(AE)とEランクのエッセンシャル叡智コース(EE)で募集している。21日[1回]の「AE」(209人・4.3倍)は男子ほどの勢いはないものの1割半増、志望者数は少ないものの「EE」(228人・3.8倍)は3倍近い伸びを示している。25日[2回]の「AE」(147人・2.8倍)は前年並み、「EE」(156人・5.2倍)は7割半増、28日午後[3回]の「AE」(65人・4.6倍)は微減、「EE」(66人・4.7倍)は志望者数がごく少ないためか大きく伸ばしている。







