受けやすくて受かりやすい埼玉の中位校

 全体的に上向いている西武学園文理の合否判定は、AC(アカデミックチャレンジクラス)とCR(クリエイティブクラス)で行われる。10日[1回]は、Eランクの「AC」(175人・1.2倍)は1割減、Fランクの「CR」(173人・1.2倍)の方は6割弱増と幸先がよい。10日午後[1回特待]のDからEランクに下がった「CR」(108人・1.3倍)が2割半増、12日[2回]はFランクの「CR」(54人・1.1倍)は1割減となっている。17日[特性検査型]の「AC」(217人・1倍)はFランクで、受験者数は多いものの志望者はごく少なく、男子とは異なり前年並みとなっている。

 昌平も志望者数が少ないので傾向を示すにとどめるが、Fランクの10日午後[1回Tクラス](80人・1.3倍)は増加傾向、EからFランクに下がった13日[Tクラス](22人・1.6倍)は2倍増に迫る勢いである。いずれもGランクで、Fランクから下がった10日[1回一般](84人・1.2倍)が前年並み、11日[2回一般](45人・1.3倍)とFランクから下がった12日[3回一般](19人・2.1倍)は大幅減と大幅増に分かれた。

 西武台新座も志望者数がごく少ない。全体的に大きく増加傾向にある。Gランクの10日[1回](71人・1.3倍)は4倍増の勢いで、FからGランクに下がった10日午後[1回特待](57人・4.1倍)はこの倍率でも2倍増の勢いとなっている。11日[2回](44人・1.4倍)は上向いている。Fランクの11日午後[2回特待](28人・2.6倍)と14日午後[1回チャレンジ](32人・1.4倍)は、増加傾向と大幅増に分かれた。

 志望者数はやはりごく少ないものの、東京農業大学第三高等学校附属は、FからGランクに下がった10日[1回特待](53人・1.1倍)は3倍増に迫る勢い、ランクのつかない10日午後[2回特待](50人・1.3倍)は変動が激しく何とも言い難い。Gランクの11日[3回](16人・1.1倍)は大きく上向いている。

 ここからは主にGランクの学校と入試回に触れていこう。実倍率1倍台前半の受けやすくて受かりやすい入試回がそろっている。多くは志望者数合計が30人に達していないので、傾向を記しておきたい。

 ここ数年多くの受験生を集めるようになった武南はいずれもGランクで人気が続いている。10日[1回午前2科4科](235人・1.2倍)が6割半増の勢いで、10日午後[1回午後](200人・1.3倍)と12日[2回2科4科] (45人・1.5倍)はいずれも3倍近い増加となっている。18日[3回](50人・1.3倍)も2倍超の増加、24日[4回](9人・1.8倍)も大きく上向いている。

 狭山ヶ丘高等学校付属の10日[1回](47人・1.2倍)は微増、12日[2回](18人・1.1倍)は減少傾向、16日[3回](21人・1倍)は大幅減となった。本庄東高等学校附属は10日[1回](34人・1倍)と17日[2回](22人・1.1倍)ともに増加傾向となっている。埼玉平成は10日[1回](67人・1.1倍)が大きく緩和傾向にある。

 聖望学園は10日[1回](75人・1倍)が最も多くの受験生を集めるが、13日午後[3回](23人・1.3倍)が上向いている以外はいずれも大幅減少傾向にある。ランクの付かない自由の森学園は、10日[A](32人・1.2倍)と[B](29人・2.6倍)いずれも上向いている。新たに中学での募集を始める浦和学院は、10日[1回]から6つの入試回を設けている。いずれもGランクとなっており、月を追うごとに志望者数が少しずつ増加している。