『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』は、特別な経歴や夢がなかった“普通の就活生”である著者が、1000冊以上の本を読み込み、自分に合った就活メソッドを築き上げ、食品大手を含む22社から内定を獲得した実体験をもとにした、どんな学生でも内定に近づく一冊です。「自己PRで話せることがない」「インターンに参加していない」といった就活に不安を抱く学生と、そっと背中を押したい保護者に読んでほしい就活戦略が満載です。今回は、なかなか内定が取れないときに知っておいてほしいことについて著者である「就活マン」こと藤井氏が特別に書き下ろした記事をお届けします。

新卒 就活Photo: Adobe Stock

内定が取れない…

「面接で落ちてしまう…」「なかなか内定が取れない…」

こうして落ち込んでしまう時もありますよね。

僕は8年前から起業していますが、「会社経営」という仕事をしていると、どうしても「お金を稼いでいる人がすごい」と考えてしまいがちです。

ですが、最近になってようやく「そうじゃない」と気づきました。なぜなら、「お金を稼いでいる人」の中にはグレーな方法でお金を稼いでいる人も含まれているからです。そうなると、その人は「お金はあるけど尊敬できない人」になるわけで、自分が目指す像からは離れるのです。

つまり、「お金を稼いでいる=すごい」とは言えないんですよね。

そしてこれは就活でも同じ構造があります。

就活をしていると、つい「大手から内定が出た人=すごい人」という認識になってしまいますよね。ですが、就活での評価とは「この仕事に向いてそうか」を判断されただけの話なんです。

決してあなたが悪かったわけではありません。

でも、やはり、不採用になるとどうしても焦ってしまい、自分を否定されたように感じてしまいます。この場合はどう考えたらいいのでしょうか?

すごい学歴と実績だけど全然その人になりたいと思えない

話はそれますが、僕は中堅大学出身で、資格も自動車免許しかありません。就活をしていたときに、東大生で長期インターンに参加しているエリートの人と出会うことがありました。

しかし、その人は面接官に対しても高圧的な態度をとっていたのです。

大学名や実績だけを考えると、その人はたしかにすごい人です。ですが、人間はそんなことだけで測ることはできないんですよね。

他の就活生と比べてしまう人、不採用になって落ち込んでいる人は、ぜひ1度、親や親友など、身近に相談できる人に「自分と話していて楽しい?」と聞いてみてください。

きっと温かい言葉をかけてくれるでしょう。

つまり、あなたはその人たちにとって、代替の効かないかけがえのない存在なんです。

就活で不採用が続いてしまって、心が病んでしまうことがあるかもしれません。

ですが、あなたは誰かにとってのかけがえのない存在であり、それは初対面の面接官の評価よりも間違いなく大切なことです。

就活においてもあなたを必要とする企業が世の中にあります。

あなたの就活を心から応援しています。

(本記事は『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』に関連する書き下ろしです